本のご紹介「少年と犬」馳星周

感想

馳星周さんの作品なので、ちょっとドキドキして覚悟して読みました。以前読んだ作品はとてもアウトローな世界だったから。

東日本大震災ではぐれた犬と人とのつながりから展開されるストーリーでした。

犬の仕草ひとつひとつから、その澄んだ瞳が見えるような気がしました。人の話ていることがわかっているような、その知性が感じられ、出会ったそれぞれの人の気持ちに寄り添って、場面場面での役割を果たしているようでした。いいお話でした。

内容(「BOOK」データベースより)

家族のために犯罪に手を染めた男。拾った犬は男の守り神になった―男と犬。仲間割れを起こした窃盗団の男は、守り神の犬を連れて故国を目指す―泥棒と犬。壊れかけた夫婦は、その犬をそれぞれ別の名前で呼んでいた―夫婦と犬。体を売って男に貢ぐ女。どん底の人生で女に温もりを与えたのは犬だった―娼婦と犬。老猟師の死期を知っていたかのように、その犬はやってきた―老人と犬。震災のショックで心を閉ざした少年は、その犬を見て微笑んだ―少年と犬。犬を愛する人に贈る感涙作。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

馳/星周
1965年、北海道生まれ。横浜市立大学卒業。出版社勤務、書評家などを経て、96年『不夜城』で小説家デビュー。同作で吉川英治文学新人賞、日本冒険小説協会大賞を受賞。98年『鎮魂歌 不夜城2』で日本推理作家協会賞、99年『漂流街』で大藪春彦賞受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)