2022年8月読書まとめ

振り返ってみると、8月は長かったな…という感想。

月初めに読んだ作品が、すごく昔のことのように感じられます。夏休みもあって、いろいろなジャンルで、たくさん読めた気がします。

今月は今更ながら「夢をかなえるゾウ」シリーズを読んで、また面白い本があるんだな、と実感しました。すごく昔からあったのに、なぜか避けていました。最後は月をまたいで山口周さんにはまっているところです。何度も、再読ばかりしています。

8月の読書メーター
読んだ本の数:36
読んだページ数:12268
ナイス数:320

“一生美人”力“一生美人”力感想
何気なく読み始めたけれど、とっても良かった。50代の私に響く言葉が多くあった。若さがなくなってくる時に若さで補うのではなく、知性やセンスでその部分を埋めていくと言うこと。見た目の若さばかりを追っていたらダメだな、と思った。軽く読めるいい本でした。
読了日:08月01日 著者:齋藤薫
養老院より大学院 (講談社文庫)養老院より大学院 (講談社文庫)感想
50代になって、昔習っていたピアノを学びなおすという「老後とピアノ」という本を読んだ。50代になって、子育てや仕事等、生活に少し余裕が出てくると、自分のやりたかったことを実現しようと思う時期なのかも知れない。大学院での勉強は私も魅力的に見える。大学院というステイタスというよりは、勉強したいという気持ちの方が大きい。生活など、自分の分野では、すっかり刺激が少なくなっている50代にとっては、しんどい思いをしてやり遂げる達成感はちょうどいい刺激になるだろうと感じた。
読了日:08月03日 著者:内館牧子
脳を鍛えるには運動しかない! 最新科学でわかった脳細胞の増やし方脳を鍛えるには運動しかない! 最新科学でわかった脳細胞の増やし方感想
再読。とにかく、運動が身体にいいことがよく分かった。心が病んでしまうと、ひきこもりがちになるけれど、そういう時にこそ動くことが大切だということがわかる。運動というと、何か体育の運動のようだけれど、そうでなくても、その人にあった身体を動かすことが、脳を活性化させて、さらにそこから生活が変わっていくと感じた。筋肉をつけることでも日常生活が楽になるということも実感として感じられた。
読了日:08月03日 著者:ジョン J. レイティ,エリック ヘイガーマン
世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」 (光文社新書)世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」 (光文社新書)感想
とても面白かった。表面的な内容ではなく、その根拠がしっかりと示されていて納得ができた。美意識や直観というものは、論理的な思考とはまったく正反対であるけれど、ポイントポイントで、その力が鋭く発揮されていると言うこと。美意識という言葉の中に、その人の哲学が入っていて、それなくしては、芯のないものになってしまうように思った。美意識はその人そのものを表す軸のように感じられた。まだ自分で言語化し切れないので、もう一度読もうと思う。とにかく、 システムの世界と美意識の世界の繋がりがポイントだと言うこと。
読了日:08月03日 著者:山口 周
夢をかなえるゾウ1夢をかなえるゾウ1感想
久々に、こういう類の本を読んだ。面白かった。また、関西弁がうまいし、私が言うのもなんですが、笑いのセンスがすごい。掛け合いが面白い。それでいて、いいことを言っているので入ってくる。今まで何度もこの表紙を見ていたが、食わず嫌いだった。
読了日:08月07日 著者:水野 敬也
夢をかなえるゾウ2夢をかなえるゾウ2感想
今ごろ、夢をかなえるゾウにハマりました。面白いです。それぞれの神様のキャラや、垣間見れる神様事情もなかなか。笑ってしまう。それでいて啓発本であるところ、偉人の名言が至るところに散りばめられていて、その散りばめられ方がまた、印象深い。次の巻が楽しみ。
読了日:08月07日 著者:水野敬也
夢をかなえるゾウ3 ブラックガネーシャの教え夢をかなえるゾウ3 ブラックガネーシャの教え感想
本当に今さらながらハマっています。今回の登場人物は女性ということで、同性から見ても、ガネーシャとの出会い辺りは、女性ってキツイよね(私にも思い当たる節あり)と1、2作目との違いを感じていました。最後には、女性の潔さと(そういう女性ばかりではないと思いますが)、まさかのガネーシャの・・・。ストーリーというか、細かな設定などはもちろん面白くて、その中に偉人の名言が、ガネーシャの関西弁で入ってくる感じが、今回も絶妙でした。
読了日:08月08日 著者:水野敬也
夢をかなえるゾウ4 ガネーシャと死神夢をかなえるゾウ4 ガネーシャと死神感想
今回は、ちょっと哲学的な要素が強かった。ガネーシャのキャラがあるので、面白く入ってきた。死について、人がどうとらえたらいいのか。近代文明が発達して、医学が進歩してきて、死と闘う風潮が出てきたとのことが、そうなんだ…と衝撃的だったけど、すごく納得できた。私たち現代人は死についての捉え方を、考え直す時期かもしれないと感じさせられた。重い話題をガネーシャの語りで、偉人のエピソードを交えて語られる感じがよかった。
読了日:08月09日 著者:水野敬也
私とは何か――「個人」から「分人」へ (講談社現代新書)私とは何か――「個人」から「分人」へ (講談社現代新書)感想
「分人」という概念、初めは捉えにくかったが、だんだんと私の中に入ってきた。「分人」という単位で考えると、人はいくつもに分かれていると実感。そして、誰かの死を迎えた時に、その分人は休止する。だから実はそれは、漠然とそのことに関して悲しいのもあるのだが、さらに掘り下げると、自分の分人がいなくなることが悲しいということもあると。説明は難しいけれど、これが、一番納得できたところだった。「分人」という概念をもって、人の心を紐解くとシンプルなところがあると感じた。
読了日:08月09日 著者:平野 啓一郎
空白を満たしなさい(上) (講談社文庫)空白を満たしなさい(上) (講談社文庫)感想
だいたい上下巻あるものの時は、上巻を読み終わってもドキドキ感のない時が多いけれど、この作品は、作品に入り切って本当にどうなるんだろう?と言う不安が強かった。この段階では周囲の人の素振りが、みんななかなか怪しげさを醸し出す気がしてしまう。下巻の展開が楽しみ。
読了日:08月10日 著者:平野啓一郎
空白を満たしなさい(下) (講談社文庫)空白を満たしなさい(下) (講談社文庫)感想
平野さんの「私とは何か」を先に読んでいたので、分人という概念がスムーズに入ってきた。逆に、小説の中の方が具体的で分人の概念を理解しやすく感じた。分人と言う考え方を用いると、その人と人との間にあるその雰囲気について、とても明快に説明ができると思う。読み終わる頃には、復生者の世界がすっかり日常の中にあるような、複生者が静かに存在感のあるものになっていた。
読了日:08月11日 著者:平野 啓一郎
氷菓 (角川文庫)氷菓 (角川文庫)感想
久しぶりの学園もの。事件と言うほどでもないが、不思議なことがテーマだった。小さなヒントからの推理。謎解きの場面がないことにはじめは驚いたが、新鮮な感覚があった。昔で言う無気力な高校生が、自分の推理力によって高校生活を謳歌していくのか、という予感。
読了日:08月12日 著者:米澤 穂信
鋼の自己肯定感 ~「最先端の研究結果×シリコンバレーの習慣」から開発された“二度と下がらない"方法鋼の自己肯定感 ~「最先端の研究結果×シリコンバレーの習慣」から開発された“二度と下がらない"方法感想
一番心に響いたところは、自己肯定感と自己有用感や自己効力感とを混同している人が多く、それは危険なことだと言うこと。誰かの役にたつことで、自分の役立ち感は上げられるが、それがなくなった時に自分の価値を感じられなくなる。人の支援をする事で、一時的に自分の心を埋めることはでき、幸せそうな感じにはなるが、それは根本的な解決にはなっていない。ありのままの自分を受け入れることが、最終的には自己肯定感を上げる根本だとわかった。自己有用感、自己効力感と間違えないようにしたい。
読了日:08月13日 著者:宮崎 直子
悼む人 上 (文春文庫)悼む人 上 (文春文庫)感想
つかみどころのなく、惑わされなく強い主人公の雰囲気に魅了された上巻でした。それぞれの人の死の背後にあるストーリーを知ることで、下巻がどのように展開していくのかが楽しみです。
読了日:08月14日 著者:天童 荒太
悼む人 下 (文春文庫)悼む人 下 (文春文庫)感想
すごく深すぎる…。死者を悼むことで、その人の生や、そこにどんな愛があったのかを見つめる。自分が悼むことで自分の心が落ち着いていくことも、死を眺めながら、生を感じることにつながるような安心感を感じた。人を悼むとは、簡単に言うと、とても優しい気持ちになれる気がする。そして、痛まれるととても心が満たされると思った。 この作品を読んで、今まで考えてもみなかった、悼んでくれる人がいることからの安心感を感じた。上下巻合わせて、じわじわと暖かい気持ちが入ってきた。
読了日:08月15日 著者:天童 荒太
ブロードキャスト (角川文庫)ブロードキャスト (角川文庫)感想
湊かなえと言うだけで、構えて読んだが爽やかなストーリーだった。高校放送部の一夏の青春という感じだったが、その中に、強いて言えば、空気が読めず、自己中な3年生女子の雰囲気なんかは、湊さんの視点ぽいところかな、と思った。
読了日:08月16日 著者:湊 かなえ
ほかならぬ人へ (祥伝社文庫)ほかならぬ人へ (祥伝社文庫)感想
人と人との心のつながりは、説明することのできないものがあって、だから恋愛って深いんだよね…という気がしました。人の魅力ってそれぞれあって、また、どの部分に魅力を感じるかはそれぞれに違っていて「だから人間って面白い」と思えるところと、上手くいかなかった時には「なんで?」と思えるところがある。香水をつけていなくても香り立つものは、人間として感じるフェロモン的なモノで、人間として、魅力的に感じるところがあったんだろうな、と思った。
読了日:08月16日 著者:白石 一文
三体三体感想
虐げられていた時代の中国の話から、VRゲームへ移行しながら、ゲームと現実との境界がなくなりながら、ゲーム内の内容が、とても面白かった。知らぬ間に、ゲームと宇宙とが合わさって壮大な話へと展開。宇宙の内容が出てくると、地球上の時間とのギャップを強く感じることで、心の縛りがなくなる感覚をもらえる。そんな時に、小説ってすごいなと感じる。そして、宇宙の話になると、SFと割り切れず、もしかするとという可能性を感じて、ちょっとドキドキするところも面白い。
読了日:08月16日 著者:劉 慈欣
暴虎の牙暴虎の牙感想
三部作だったんだと読み終わってから知る。初めから読めばもっと面白かったかも。ヤクザも恐れない、怖いものなしの愚連隊の主人公。誰がスパイかも思い当たらなかったが、そこからの展開と、ある意味、主人公の抱えている人に対する思いの深さがあった。少年の心が抱えたものをそのまま持ったまま大人になった、主人公を見えた。少し心が痛んだ。
読了日:08月16日 著者:柚月裕子
きいろいゾウ (小学館文庫)きいろいゾウ (小学館文庫)感想
とってもピュアな大人の話だった。物語の中にずっと、寂しい感じが漂っている。周りの人たちの明るさのせいか、安心してすごく心に響くものがあって、少し背伸びした恋のせいか、どうしようもなく切ない思いが突き刺さる気がした。すごく心に素直に入ってくるこの感覚。素晴らしいと思いました。
読了日:08月19日 著者:西 加奈子
ムーンナイト・ダイバームーンナイト・ダイバー感想
震災後の、人の思いと流れていく時間との葛藤が感じられた。化石の話、いつの時代かにまた海底が山になって、また海底になって…と考えると、地球にとってほんの少しの時間なんだろうな、と思った。
読了日:08月19日 著者:天童 荒太
静人日記静人日記感想
悼む人と違って、基本的には日記形式の部分が多く日々の人の死の情報として入ってくることで、毎日たくさんの人が亡くなっていることを感じた。前作よりも、少しストーリー性が弱かった。
読了日:08月20日 著者:天童 荒太
対面・電話・メールまで クレーム対応「完全撃退」マニュアル 100業種・5000件を解決したプロが明かす23の技術対面・電話・メールまで クレーム対応「完全撃退」マニュアル 100業種・5000件を解決したプロが明かす23の技術感想
カスタマーハラスメントやモンスター化する高齢者は、何となく想像できた。誤って済む問題、ギブアップトーク、相槌、禁句、等。どの業種でも、実際に使えそうな内容が盛りだくさんだった。できることとできないこととを、より分けて、最終的には、積極的放置を使う。すべてがそう上手くいくことばかりではないと思うが、心強いと思った。もう一度読みたい。
読了日:08月20日 著者:援川 聡
命の経済~パンデミック後、新しい世界が始まる命の経済~パンデミック後、新しい世界が始まる感想
状況初期の頃から加筆されているのか、若干古く感じるところもある。けれど、パンデミックがあってもなくても、この本は執筆されていたのではないか。心に響いたところは、孤独という伝染病について。今後、人類はどうなっていくんだろうかと感じた。すべてを含めて、今が、世界が変わっていく時期だとわかった。少し不安はあるが、実際に5年後、10年後には世界がすっかり変わってしまうと思った。その時に、日本は国としてどうなっているのか不安になった。
読了日:08月20日 著者:ジャック・アタリ
悪童日記 (ハヤカワepi文庫)悪童日記 (ハヤカワepi文庫)感想
戦時中の子どもたちの生き様を垣間見た。内容は、とても衝撃的だったが、そこに悲壮感はない。大人びた双子の子どもたちの考えることは、何のしがらみが無くあまりにも正しい。主人公の双子の思考が想像できず、読みすすめても最後まで、すべてが新鮮だった。魔女と呼ばれる祖母はひどい人だと初めは感じたが、実を取る双子と根本で同じ種類だったのかも知れない。そして衝撃の結末。次作が楽しみになった。
読了日:08月20日 著者:アゴタ クリストフ
ふたりの証拠 (ハヤカワepi文庫)ふたりの証拠 (ハヤカワepi文庫)感想
こんな種類の、面白いと感じる作品は初めてだった。2作目、子どもが大人になっていくが、発想は変わらず、恐ろしい中にもピュアな感覚が見えてくる。「悪童日記」もそうだったが、解説が詳しく記されていて、読み終わってからの答え合わせにもなり、さらに世界が広がる。主人公の行方がわからないまま終了しているので、その後がまた楽しみになった。
読了日:08月21日 著者:アゴタ クリストフ
第三の嘘 (ハヤカワepi文庫 ク 2-3)第三の嘘 (ハヤカワepi文庫 ク 2-3)感想
何とも、第3の嘘とは。と言うことは、第1、第2の嘘は。すごく心を揺さぶられて、翻弄されました。空虚というか、不思議な感覚。読書をして、こんな感覚はなかなかないと思う。すべてを含めて、よくできた作品だと感じる。
読了日:08月21日 著者:アゴタ クリストフ
京都寺町三条のホームズ (双葉文庫)京都寺町三条のホームズ (双葉文庫)感想
オーディブルで再読。ついつい、気になって読んで(聞いて)しまいました。読んでもらうとまた、自分の想像とは、まったく違った世界が展開されていて、面白いような、自分の想像を崩されたような微妙な感じでした。でも、2巻、3巻と後を追いたい気持ちは強いです。2年前にひたすら読んだので、こんな話だったっけ?と少し懐かしく感じました。
読了日:08月24日 著者:望月 麻衣
ようこそ、わが家へ (小学館文庫)ようこそ、わが家へ (小学館文庫)感想
池井戸さんらしい会社模様と、家庭を舞台としたトラブルが同時進行。繋がってるのかな、なんて考えながら読み進めました。相手がわからない怖さを感じました。でも、きっと、勧善懲悪だろうと、安心して読んでいる自分がいました。
読了日:08月24日 著者:池井戸 潤
巡礼の家巡礼の家感想
すごく心温まる作品だった。全貌がわからないまま、少しずつ進んでいく中にも、不安ではなく、主人公が感じている安心感が私にも感じられて、心地よかった。不思議な力がベースにありながら、それが、すっと生活に入っているような、違和感のない世界があった。また、主人公自身の謎とが混ざり合って、少しミステリー的な雰囲気もあった。読んでいて楽しく、主人公の成長を見守っている立場で読めた。道後温泉は、私も大好きな温泉だったので舞台になっていることにも親近感をもてた。
読了日:08月24日 著者:天童 荒太
思い出が消えないうちに思い出が消えないうちに感想
最近、心が温まる本が続く。未来と過去とが登場するので、私にとっては、少し頭がこんがらがる場面もあったが、深く考えなくても温かい気持ちになっているのでいい、と思えた。未来に行きたい人、過去に戻りたい人、それぞれがそれぞれの思いを持っていて、意外と近くの人に思いが伝えられていないことがきっかけとなっている。自分の生活を振り返っても、そうだな…と思える。身近な人に思いを伝えることは大切だと感じられた。
読了日:08月24日 著者:川口俊和
ドーン (講談社文庫)ドーン (講談社文庫)感想
分人についてまた理解が深まった。ストーリー自体の時間軸が、行ったり来たりするので、頭を切り替えて整理しながら読んだ。そのことが私にとっては結構、頭を使う内容だった。宇宙生活やARなどに囲まれた未来社会でも、人間がもつ分人は変わらず存在している。分人という捉え方が浸透している様子を読んで、分人の感覚を自身でもつことができれば、それぞれの心地よさ等からも、色々なことに気づき整理ができるように感じられた。
読了日:08月27日 著者:平野 啓一郎
決壊 上巻決壊 上巻感想
分人がテーマかなと思いながら読み進めていると、いつの間にか、結構、緊張感のある殺人系推理も入ってきていた。わかったと思い込んでいた全体像が違ったのか、誰が?と言うところがわからずドキドキしたまま、下巻へと続いた。早く読みたい。
読了日:08月28日 著者:平野 啓一郎
世界観をつくる 「感性×知性」の仕事術世界観をつくる 「感性×知性」の仕事術感想
戦後、日本が役に立つものを作って世界へ販売して行ったことで、ヨーロッパ諸国では、時計、車、カメラ等がブランド化していったと言うことが衝撃的だった。国内からの視点からしか見ていなかったので、納得できた。今後は、行き詰まった日本がどうブランド化できるのかと言うこと。組織でも社会でも、世界観を伝えると、人がそれに向かって動くと言うことがわかった。それぞれの思い浮かべるものが違うが、世界観を伝えることで、他人事ではなくなる。説得しなくても共感することで伝わることが多くあるとわかった。
読了日:08月28日 著者:山口 周,水野 学
夢をかなえるゾウ0(ゼロ) ガネーシャと夢を食べるバク夢をかなえるゾウ0(ゼロ) ガネーシャと夢を食べるバク感想
今回は、とても行儀のいいというかガネーシャのことを思いやる人間と当たって、今までと一風違った展開だった。ガネーシャ自身が抱えていた心の重荷にも触れながら、お互いに助け合い、まさに絆がテーマだったと感じた。個人的には「自分と同じ境遇の方を救うことを通して、自分を救いたい」と言う言葉が、私の胸を打った。私の心を言語化してもらえた。
読了日:08月29日 著者:水野敬也
ドラママチ (文春文庫)ドラママチ (文春文庫)感想
最近、ご無沙汰していた角田さんの本。今の私の心情とはかけ離れていて、共感はできなかった。もう少しドヨーンとしている時に読めば、一緒にストーリーに入れたかも。タイミングとか色々合わせて、ちょっと残念。
読了日:08月29日 著者:角田 光代

読書メーター

2022年7月読書まとめ

7月も現在流行っている感染症から、体調不良が続いて、読書を1週間は中断してしまいました。その割には、深い作品が多かったように思います。いい作品に出会った時には、本当に嬉しいです。今月は、いい作品が多かったです。

7月の読書メーター
読んだ本の数:34
読んだページ数:10948
ナイス数:225

ソロモンの偽証: 第I部 事件 上巻 (新潮文庫)ソロモンの偽証: 第I部 事件 上巻 (新潮文庫)感想
同級生の転落死から中学生の生活に少しずつ変化が出てくる。思春期の多感な時期の生徒たちが、友人の死に疑惑を持ちつつ、全体像はまだまだ見えず、少しずつ何かに巻き込まれていくドキドキ感があった。
読了日:07月03日 著者:宮部 みゆき
ソロモンの偽証: 第I部 事件 下巻 (新潮文庫)ソロモンの偽証: 第I部 事件 下巻 (新潮文庫)感想
次々と事件が起きるが、まだ点と点でわからない段階。そして、自分たちが知りたいことがわからないまま、大人たちが隠してしまう。多感な時期の中学生たちが、悶々とした気持ちを自分たちでどうにかしたいと考え始める。大人たちが最善と思って選択していることが、この年代の子どもたちにとっては、そうでないこともあると感じた。だから一般的に思春期は難しいのかも知れない。
読了日:07月03日 著者:宮部 みゆき
ソロモンの偽証: 第II部 決意 上巻 (新潮文庫)ソロモンの偽証: 第II部 決意 上巻 (新潮文庫)感想
翻弄されていた自分の学校の問題に聡明な中学生たちが立ち向かおうとし始め、1部では学校で大人たちが主体だったが、2部は生徒たちが主体となって今まで起こった事象に正面から向かっていく。学校のその立場で考えながら動いていたけれど置き去りになっていた生徒たちだったが、腑に落ちる答えが欲しいと思う気持ちは新鮮で生徒らしい。たくさんの人を巻き込みながら、自分たちで逃げ隠れできない状況を作り、ものごとへ向かう姿に、大人にはない中学生パワーを感じる。
読了日:07月03日 著者:宮部 みゆき
ソロモンの偽証: 第Ⅱ部 決意 下巻 (新潮文庫)ソロモンの偽証: 第Ⅱ部 決意 下巻 (新潮文庫)感想
中学生たちが学校裁判のために人から話を聞く中で、いろいろな人間関係や、そこでの違和感を知っていく。中学生にできる事は限られているようだが、大人の方が今の生活を当たり前だと思っていても、そこから踏み出さないことが多いなと感じた。そして、真実のために思いがけず検事役を引き受け、その検事役自体は半信半疑でやっていた登場人物だったが、次第に周りの人へその意気込みは伝播していくと感じた。核となる人がいれば、周りの人は、人によって変わっていくように感じた。
読了日:07月03日 著者:宮部 みゆき
ソロモンの偽証: 第Ⅲ部 法廷 上巻 (新潮文庫)ソロモンの偽証: 第Ⅲ部 法廷 上巻 (新潮文庫)感想
中学生の学校裁判中、白熱したやりとりが行われた。弁護側検事側双方とも、聡明な中学生たちから、中学生ならではの視点からの真実が解明されていく。展開の中に少しずつ違和感を感じる場面もあり、真相にはまだ遠い感じを受けた。ストーリーの進展とともに実際の真相はどうなのかを、並行して読み進め、ほんとに面白い。中学3年生から見た大人はどう見えているのか。大人に正義を求めている生徒たちの思いや、大人のようになろうとする姿、私たちにとって仕方がないと感じるところで、あきらめないところにそのパワーを感じた。
読了日:07月03日 著者:宮部 みゆき
ソロモンの偽証: 第Ⅲ部 法廷 下巻 (新潮文庫)ソロモンの偽証: 第Ⅲ部 法廷 下巻 (新潮文庫)感想
何となくわかってきていた結末だったが、初めに転落死した生徒の兄が感じていた感覚をすっかり忘れていたことに自分自身で驚いた。学校のことばかりに目が行ってしまっていて、初めに答えをもらっていたような感覚だった。次から次へと色々なことが起こり、それに翻弄されながら過ごしていたけれど、中学生たちが自分たち自身のこととして捉えられていた。思春期とひと言でまとめるのも少し軽々しいが、大人になる前の子どもではない時期の中学生って、秘めているものが大きいと感じた。
読了日:07月03日 著者:宮部 みゆき
[下巻] 犯罪者 下[下巻] 犯罪者 下感想
上巻からの続きで展開が楽しみでした。少しずつ仲間を増やしながら、そうなると裏切りがないか、私が疑いながらもチームが出来上がっていく。それぞれの危険の中での行動に緊迫感があった。USBの動画が、どこかにあるではと思いながら最後まで来てしまった。動画の存在が証明されず、最終のもしも仮に…と世間で騒がれている様子を引いた視点から見ている感じに当事者になった気持ちがした。 もしも私なら…できないことが多いけれど、こんなに正しいと思うことを突き詰められる人たちがいたらと思うと、尊敬と心強さでいっぱいでした。
読了日:07月08日 著者:太田 愛
すべて真夜中の恋人たち (講談社文庫)すべて真夜中の恋人たち (講談社文庫)感想
些細な人間関係の中にある、奥深い感覚とはまた違う感覚でした。私はこのプラトニックな感覚が好きでした。それぞれの価値観があって、人との付き合いがある。大きな展開のない物語だったけど、心の揺れや心の動きが(主人公)とても伝わってきました。
読了日:07月08日 著者:川上未映子
マチネの終わりに(文庫版) (コルク)マチネの終わりに(文庫版) (コルク)感想
物語が終わって欲しくない…と思いながら読んだ。昔「マディソン郡の橋」と同じ印象をもった。ただ、20代、学生時代だったので意味がわからず、日常ばかりで、面白くなかったという感想を持った。でも、今50代になって、色々な感情がわかってとても奥深い作品だなと感じた。昔読んだマディゾン群の奥深さも、学生の私にはわからなかったんだろうと感じた。人は、歳と共に感じることが変わってくると感じた。
読了日:07月08日 著者:平野啓一郎
乳と卵乳と卵感想
まくし立てるような関西弁が心地よく、また内容が言い当てているところが面白かった。あっけらかんとした母親と、思春期で多感で感受性の高い娘の中にある思いが少しずつぶつかる様子が、とても刺激的だった。次元が違う親子のようだったが、繋がっているところに温かさを感じた。大きなストーリーも面白かったけれど、ちょっとしたところどころにツッコミが入っているところも面白くて気に入った。
読了日:07月08日 著者:川上未映子
できないのはあなたのせいじゃない――ブレインロック解除で潜在能力が目覚めるできないのはあなたのせいじゃない――ブレインロック解除で潜在能力が目覚める感想
ブレインロックを仕方がないと思っていたけれど、解除すればいいと思えた。自分のせいではないと思い、人のせいにしていたところに気付かされた。私たちの思考が色々なところから縛られていることがわかりました。想像以上にしっかりした内容で何度も読み返したいと思います。
読了日:07月08日 著者:勝間 和代
流 (講談社文庫)流 (講談社文庫)感想
人はそれぞれ、自分の考えを信じながら、自分の家族を守り、生きているんだと感じた。しばらく推理ものばかり読んでいたので、最後まで犯人がわからないところに引っかかってしまった…私にとっては深すぎる作品だと思った。
読了日:07月09日 著者:東山彰良
罪の声 (講談社文庫)罪の声 (講談社文庫)感想
あまりにもよく知っていた事件で、小説として読めなかった。テープは当時ある電話番号で聞けたので、高校生だった私が聞いた。すごく衝撃的だった。同年代で関西京阪地域におられた方にとっては、とても刺激的な小説だと感じた。高校生ながら、この声の子はどう思ってるんだろうかと頭をよぎった。その子たちのその後が、小説通りかどうかはわからないが、とにかく犯罪に手を染めることは、家族など自分に関わる人たちの人生を狂わせてしまうことは確かだと思った。
読了日:07月14日 著者:塩田武士
64(ロクヨン) 上 (文春文庫)64(ロクヨン) 上 (文春文庫)感想
警察組織の複雑さを知った気がした。警視庁と地方と、キャリアとそれ以外と、職種の違い?が複雑に絡み合いながら、はいかイエスかしかない世界って、なかなか、一枚岩になるのは難しいな…すごい組織だと初めて感じた。企業よりも、それぞれの思いや立場を持った人が集まって、それが一つになることがあるんだろうかと、上巻を読み終わった時に感じている。
読了日:07月15日 著者:横山 秀夫
64(ロクヨン)(下) D県警シリーズ (文春文庫)64(ロクヨン)(下) D県警シリーズ (文春文庫)感想
上巻から続く、組織が一枚岩となっていないところをクローズアップした感じになっているが、それぞれの立場から県警を守りたいという気持ちは強く感じられた。 だいたいの推理小説は、主人公が謎を解き明かすことが多いが、推理のその上を行く人がいたところに驚きと、安心感とがあった。 大きな組織をまとめていき、さらに事件を解決していくとなると、想像もつかない統率力が必要なんだと感じた。側から見ると統制の取れた組織内でも、組織内にはいろいろな思いを持っている人がいるんだと感じた。面白かった。
読了日:07月16日 著者:横山秀夫
あの日あの日感想
科学的なことや真相はわからないが、当時記者会見から、その丁寧な対応にとても感心しました。その時、裏ではこんな思いをしていたと知るとともに、ツラいことから逃げずに信念を貫きたいという思いの強い人だと感じた。 そもそも、凡人の私にはSTAP細胞がどうであれ、日常にはさほど影響がなかった。小保方さんの可愛さにマスコミが乗っかっていたのは素人ながらにも感じていた。それが最も気の毒だったと思う。 この一冊からだけだが、内容やその表現の仕方や思考を垣間見えるだけでも、一般的な常識を持った聡明な人だと感じた。
読了日:07月16日 著者:小保方 晴子
小保方晴子日記小保方晴子日記感想
出版のために加筆修正はしているにしても、自分の信念を持っていて強い人だと感じた。潰れそうな時にも、自分のために料理を作っているところから、本当に料理が好きなんだと感じる。困難にぶつかった時の小保方さんの心の動きを見ることで、自分との考え方との違いを感じた。自分がいっぱいいっぱいの時でも、近しい人に対し自分の感情を曝け出して当たったりせず、自分の中に押しとどめているところが、あの会見で見えた彼女の姿の核の部分なんだろうと思えた。
読了日:07月17日 著者:小保方 晴子
ねじまき鳥クロニクル ―第3部 鳥刺し男編―ねじまき鳥クロニクル ―第3部 鳥刺し男編―感想
村上春樹さんは、初めてかも知れない。1部2部はわからないことばかりで、どんどん不思議な世界へ入っていく感があった。伏線があるのかと思いながら、その時には理解できないことをたくさん持ったまま読み進めた。最終的に全体的に思考の世界、精神世界では理解できたような気がした。現実世界で起こったことの意図は私にはわからなかったが、一つの作品の中でこれだけ内容の幅を広げて、全てに新鮮さを持っているところがこの作品の魅力だと感じた。抽象的だが、どこが得意という感じでもなく、全てが奥深く描かれている雰囲気が良かった。
読了日:07月18日 著者:村上 春樹
心に刺さる「物語」の力 ──ストーリーテリングでビジネスを変える (フェニックスシリーズ)心に刺さる「物語」の力 ──ストーリーテリングでビジネスを変える (フェニックスシリーズ)感想
外国人は確かにストーリーを語るなぁ、と読んでいて感じた。そのまま真似をするわけではないけれど、ストーリーを話すと人の心に入って行きやすいということは理解できた。外国でストーリーという言葉だけれど、日本では、その背景とか経緯というとしっくりくるように感じる。それをするための、それに至ったストーリーがある。そのことを周りの人に知らせる。すごく大切なことだと感じた。人の心を動かす方法だと感じた。
読了日:07月18日 著者:キンドラ・ホール
HSS型HSPの快適ライフ: 我慢と不快にさようなら (Natural Sky文庫)HSS型HSPの快適ライフ: 我慢と不快にさようなら (Natural Sky文庫)感想
ご自身の経験から自分で検証されて、HSS型HSPについて書かれていた。具体的な日常生活の中での不快や我慢とそこからの改善について、わかりやすく丁寧に書かれているので、私もそう言うところあるな、でもちょっと違う…と色々考えながら読み進められた。HSSの自分の割合を知って、全てに反映させていくことが、生き方につながっているということがよくわかった。同じような不快を感じている読者へ、一足先に快適ライフを送れるようになった作者からの暖かいメッセージがあった。
読了日:07月19日 著者:ありんこ
老後とピアノ老後とピアノ感想
とっても面白かった。あの時代にピアノをやっていた女子なら共感できることがたくさん。あの頃は、ピアノは本当に楽しくなかった。でも、この本で、音符や記号の一つ一つに作曲家の思いがあることや、その素敵な曲を知ってもらうために披露することを知って、ピアノがすごく魅力的に見えてきました。やっぱり、やらされているのではなくて、自分でやりたいと思って弾くのとでは、最終的に向かうところが全く違ってくると思った。私もやってみようかな、なんてちょっと思いました。
読了日:07月20日 著者:稲垣えみ子
崩れる脳を抱きしめて崩れる脳を抱きしめて感想
今回は、恋愛小説を書いているのかと、ちょっと残念に思いながら読み進めていた。爽やかなストーリーだけど、やっぱり推理のさらに上をいく感じが、サラッとすごいと思った。
読了日:07月20日 著者:知念 実希人
ある男 (コルク)ある男 (コルク)感想
人って、自分の性格や生き方だけでなく、その人を取り巻く環境の影響がとても影響するのだと感じた。 戸籍を取り替えるという意味、犯罪に使われるのではなくて、新しく生まれ変わって生きていくことで、自分の思うような生き方ができて幸せなのなら、それもありなのかもと思った。逆に、そうしなければ、自分らしく生きることができない。そういう私も自由に生きているようで、今まで生きてきたことで、色々なしがらみがあるのかと思うと、新しく生まれ変わってなりたい自分になるというのは、誰にでもある願望なのかも知れないと思った。
読了日:07月23日 著者:平野啓一郎
犬がいた季節犬がいた季節感想
ちょうど平成の時代を流行歌とともに振り返る…ようなところがあり、だいたい同年代だったので、懐かしく読めました。どんな動物でも敏感なので、犬に人のフェロモンがわかるなら面白いと思った。そうなのかも知れないとも感じた。
読了日:07月23日 著者:伊吹有喜
頭のよさとは何か頭のよさとは何か感想
とても面白かった。何について感想を書いていいのかわからないくらい全部が刺激的だけど、全部、当たり前のことを指摘してくれていて、それができていないのが、日本なのかなと思った。日本では「荒立てない」ような空気があって、そこを忖度する人も頭のいい人だし、だから海外へ出る人も頭のいい人だし。そういう時代を論理的に見える化してもらえた。「頭の良さは能力ではなく態度である」やってみないとわからないから、頭を柔らかく歳をとりたいと思う。刺激的な雑談だった。
読了日:07月23日 著者:中野 信子,和田 秀樹
死神の浮力死神の浮力感想
サイコパスに立ち向かう一般人、という読んでいてハラハラする設定だった。そこに、死神がついていたので、それだけ聞くと、なんと怖いストーリーという感じだが、面白く読めた。サイコパスや一般人の仕事を心理学的な視点からも捉えていて、納得できるところも多かった。でも、やっぱり、助けてくれる人がいなければ、良心のないサイコパスを一般人が相手にするのは怖いと思った。
読了日:07月24日 著者:伊坂 幸太郎
さくら (小学館文庫)さくら (小学館文庫)感想
途中で何がテーマなんだろうか…と思いながら読み進めた。家族、そして性について、包み隠さずに描かれていた。偏見のない家族がオープンに性について考える。とてもいい家族だと思った。ただ、結末は私にとって意外だった。幼い頃に無邪気に感じた物ごとを、大人になり逆の立場で、残酷な事実として感じる。私は、何とも言えない悲しさを感じた。
読了日:07月27日 著者:西加奈子
悪人 新装版 (朝日文庫)悪人 新装版 (朝日文庫)感想
映画で見たことがあったが、本で読むとさらに心が痛んだ。いい人の心が傷つくストーリー、私はちょっと苦手。できれば避けて通りたいと思ってしまうが、読んでしまう。読み手の心をグッと動かすストーリーは、素晴らしい。本当の悪人って、どういう人のことを言うんでしょうか。また、心にすごく突き刺さりました。
読了日:07月29日 著者:吉田 修一
ムゲンのi : 上 (双葉文庫)ムゲンのi : 上 (双葉文庫)感想
上下巻あるものは、上巻はどうしても謎がわからないところが多くて、ちょっと物足りない感じがする。その分、期待感もある。想像していたよりもスピリチュアルなストーリーに戸惑ってしまった。どう繋がっているんだろうというドキドキ感と楽しみがある。
読了日:07月29日 著者:知念実希人
ムゲンのi(下) (双葉文庫)ムゲンのi(下) (双葉文庫)感想
いろいろな点がたくさん出てきて、少しずつ繋がって線になっていくが、まさか、そこを覆すのか…という衝撃があった。面白い。人の心の奥の奥にあるものって、どんな人でもとっても傷つきやすいものなのかも知れない。それを、大人になるにつれて、いろいろな何かをかぶせて、守って、日常何事もなかったように生活しているんだと思った。ムゲンの世界の構造は、本当にこんな風になっているように感じられた。
読了日:07月29日 著者:知念 実希人
【電子限定特典付】伝え方の魔術 集める・見抜く・表現する【電子限定特典付】伝え方の魔術 集める・見抜く・表現する感想
とても分かりやすかった。プレゼンの仕方からYouTubeまで、それぞれの特性を生かしての説明で面白かった。以前から知ってはいたけれど、視覚優位だということをもっと活用して、プレゼンの、特に視覚で表現しようのないところなどに、逆に活用することが、人の心を動かす仕掛けだと思った。また、容姿を気にするよりも単純接触効果を狙って毎日動画を配信するなど、特徴がそれぞれであることに納得した。
読了日:07月29日 著者:及川幸久
生と死を分ける数学:人生の(ほぼ)すべてに数学が関係するわけ生と死を分ける数学:人生の(ほぼ)すべてに数学が関係するわけ感想
数学の統計だけでも知っていると、世の中で飛び交っているその数字の意味がよく理解できると感じた。知っているか、知らないかで生死を分けることがあるということだった。数字を聞いた時にどれだけ、リアルにその数字を感じられるか、だと思った。日常に数字に触れていない私なんかは、そうは言っても…と思いがちだし、トリックにもやられてしまいがち。
読了日:07月29日 著者:キット・イェーツ
鉄の骨 (講談社文庫)鉄の骨 (講談社文庫)感想
池井戸潤さんらしい、悪役が存在する痛快なストーリーだった。初めに読んだ作品が「なるへそ」だったので、らしいと言うのがやっとわかってきた。建設業界が談合をしている意味、何のために談合をしていたのかがよくわかった。でも、談合は資本主義でなく、平等という感じで、昔から建設業界は安定を求めているということだったんだ。すべてがそうでないと思うが、時代が変わっていく中、その流れに適応できない業界はなかなか発展していかないと思った。建設業界のこれからはどうなんだろうか。
読了日:07月31日 著者:池井戸潤
蟻の階段 警視庁捜査一課十一係 (講談社ノベルス)蟻の階段 警視庁捜査一課十一係 (講談社ノベルス)感想
このシリーズの初期の作品を何冊か読んだことがあったので、読んでみました。この作品では、それぞれのキャラがすっかり出来上がっていて、全く違ったイメージを持ちました。以前は、刑事同士の人間関係などにドキドキ感があったけれど、それはすでに定番になって、推理の方に力が入っている感じがしました。前者を期待していたので少し残念。
読了日:07月31日 著者:麻見 和史

読書メーター

2022年6月読書まとめ

6月もリベンジの試験勉強をしながらの読書だったので、一定読書を制限していました。その中で26冊読めたことは以外でした。最近はオーディブルを利用しています。今月は小説が主ですが、とても面白いものばかりでした。次の本が読みたくて、ちょっとした感想を書くことを面倒に思ってしまうところもありました。読書楽しいです。ただ、オーディブルになると読書というイメージからどんどん離れているようですが…。

6月の読書メーター
読んだ本の数:26
読んだページ数:7963
ナイス数:231

奇跡奇跡感想
本当に実名の話だったんだ…という衝撃があった。誰のために書いた小説だったんだろうか、と思いました。
読了日:06月01日 著者:林 真理子
ディア・ペイシェント 絆のカルテ (幻冬舎文庫)ディア・ペイシェント 絆のカルテ (幻冬舎文庫)感想
病院の業務をサービス業と捉えている病院のお話。患者はお客様?そう思う自分もいたが、やっぱりお客様ではなく、患者だと思った。モンスターはどこにでもいて、その存在を認めないけれど、医者は患者と正面から向き合い治療をするのが仕事だと感じた。機嫌をとって成果を上げる世界とは違うと思った。
読了日:06月02日 著者:南杏子
デジ・ボウイデジ・ボウイ感想
少し寂しい内容だった。主人公の少年が思うこともわかるが、多様性を受け止めてほしかったな、と感じた。字面通り理解する、見えたものをそのまましか理解できない、その心は?ということがわからない人は多くいる。従兄弟が生きる意味を見出せなかったことを悲しく思った。変なところはあるが、全てを受け止めてくれる存在を感じてほしかったと思った。
読了日:06月04日 著者:乃南 アサ
具体と抽象具体と抽象感想
なるほどーと、一番納得できたところは、理学と工学の違い。具体から抽象が理学、抽象から具体が工学であるというところ。学問によって正反対なんだと実感した。私たちは、日常の中で、具体と抽象をきちんと線引きすることなく、扱っているために無駄な労力を使っていることが多いと感じた。具体と抽象は、私たちのコミュニケーションの中で非常に大きな部分となっていると感じた。面白かった。
読了日:06月04日 著者:細谷 功
ケーキの切れない非行少年たち(新潮新書)ケーキの切れない非行少年たち(新潮新書)感想
非行少年たちの背景に、生育歴の他に知的障害をはじめとする多くの障害が見えてきているという現場からの話。そういった背景に学校の先生がいち早く気づき、必要な教育や福祉につなげることができれば、犯罪を犯して少年院へ行く少年が減ってくると思った。両親の受け止めの難しさについても少し理解できるようなところもあるが、少しでも早く、特別支援教育等の適切な教育へ繋げてほしいと感じた。
読了日:06月04日 著者:宮口幸治
ルパンの娘 (講談社文庫)ルパンの娘 (講談社文庫)感想
安心して読めて、ストーリーは華やかで面白かった。伝説のスリ師の孫のその技にも興味深いところがあったし、家族全ての鮮やかな犯行もドキドキすることなく安心感があった。
読了日:06月04日 著者:横関大
ミカエルの鼓動 (文春e-book)ミカエルの鼓動 (文春e-book)感想
心臓手術から、その機器の不具合に目を瞑り、未来の心臓手術を発展させていくのか、それとも、その患者を守るのか。ラストには人が生きようとする力に、感動してしまった。 言葉ではうまく説明できないけれど、前半部分の前半部分とは一見すると無関係のようだが、全てが積み上げられ、ラストの設定になっていたのかとも感じストーリーの奥深さを感じた。
読了日:06月05日 著者:柚月 裕子
スモールワールズスモールワールズ感想
日常に感じられる感覚がたくさん詰まった作品だった。人の気持ちの奥にあるものを普通に表現してくれている感じだった。人を好きになることや好きという感覚には、世間一般や体裁ということは関係ないということがわかった気がした。
読了日:06月12日 著者:一穂ミチ
ブラックボックスブラックボックス感想
主人公の日常から見える世界を感じた。何が普通かはわからないけれど、そういった世界があるということを知った。どこかに爆弾を抱えていると、自分でも感じながら生きてきている主人公。ある意味まっすぐな生き方だが、現代の社会での適応が難しいことが寂しいと感じた。
読了日:06月12日 著者:砂川文次
サラバ! 上 (小学館文庫)サラバ! 上 (小学館文庫)感想
家族の中で、周りに気を遣いながら自分の意見に蓋をする主人公の子供時代。皮肉にも、エジプトカイロで言葉の通じない友だちとの心のつながりを持ち、そこに温かい気持ちを持つことができ「サラバ」が生まれる。家族に頼れず、心の中に何かを抱えている子どもにとっては、言葉ではなく、心のつながりが必要だったのだと感じた。この後、どんな展開になるのか楽しみ。
読了日:06月12日 著者:西加奈子
サラバ! 中 (小学館文庫)サラバ! 中 (小学館文庫)感想
自由な家族の中で育った主人公が大学生になり、社会人になり、家族でそうしていたように、自分の意見を言わないままやり過ごしていくということは、歳を重ねるとともに社会で大人としての関係を築いていくには、足りないものがありすぎたと感じた。
読了日:06月12日 著者:西加奈子
サラバ! 下 (小学館文庫)サラバ! 下 (小学館文庫)感想
全巻とおしての感想は、初めにまったくイメージしなかった内容だった。人として、人を受け止める、受け入れるというテーマがあったように感じた。人との関係をどう結んでいくのか、自分の信じるものを持つこと。外国ではそれが宗教であったりもするが、宗教が形骸化してしまっている日本人には、特に必要なものだと感じた。「あなたが信じるものを誰かに決めさせてはいけない」大切にして生きることが強く生きていけることのように感じられた。
読了日:06月12日 著者:西加奈子
【合本版】アキラとあきら(上下巻) (集英社文庫)【合本版】アキラとあきら(上下巻) (集英社文庫)感想
子供の頃からの大人になるまでのそれぞれの人生を背景にしながらバンカー(銀行マン)のあり方をしている。 経済的な内容が中心だが、素人の私が読んでもわかる入門的な内容を背景にストーリーが進んでいくので、緊迫感を持ちながら面白く読めた。実際の銀行の営業や会社の経営には、汚い部分もあるかも知れないけれど、この作品のように本当に人のことを考えて社会が回っていたらいいな、と思った。
読了日:06月19日 著者:池井戸潤
七つの会議 (日本経済新聞出版)七つの会議 (日本経済新聞出版)感想
アキラとあきらに続いての作品。前作とは真逆で、会社のダーティーかも知れない部分がストーリーになっている。でも、共通しているのは出世や人の思い、人間らしいところが中心だと感じた。 初めは営業マンの話かと思っていたが、話が進むにつれて違った視点からの謎が少しずつ解き明かされ、最後には、とても大きな話だったところが面白かった。いつの間にか、会社に魂を売ってしまう人が、やっぱり多いのだろうかと感じた。
読了日:06月19日 著者:池井戸潤
ねじまき鳥クロニクル―第2部 予言する鳥編―(新潮文庫)ねじまき鳥クロニクル―第2部 予言する鳥編―(新潮文庫)感想
クロニクル1巻はよくわからない感じだったが、2部は少しずつ、奥が深さが感じられてきた。全体像はまだまだ見えないが少しずつわかってくることや不思議なことをつなげて想像するのも面白い。オーディブルで聞いているが、藤木直人さんの朗読が、思いの外、滑舌が良く非常に聞きやすい。
読了日:06月19日 著者:村上春樹
線は、僕を描く (講談社文庫)線は、僕を描く (講談社文庫)感想
水墨画をまったく知らない私が、文章で表現される世界で水墨画の魅力を知ることができた気がした。水墨画は絵だけれど、音楽のような、その瞬間に完結する芸術のように感じられた。そして水墨画を通し何かを表現することは、単純に描くということだけでなく、自分の内面を表現することの方が大きいと教わった気がした。芸術に携わる人たちの心の動きをとてもうまく言葉で表現されていると感じた。
読了日:06月19日 著者:砥上裕將
コーヒーが冷めないうちにコーヒーが冷めないうちに感想
不思議な内容だったが、最後にはいろいろなことがつながって、心温まる話だった。結局、人って、言葉にして相手に伝えないと、伝わらないんだな…と思った。日常にもたくさん伝えていないことがあるような。
読了日:06月19日 著者:川口俊和
ジェイソン流お金の増やし方ジェイソン流お金の増やし方感想
わかりやすい文体で書かれていた。ドルコスト平均法を使ったインデックス型のオープン投資を中心にと、お金を貯めるために一番大切なこと、無駄に使わないことが丁寧に説明されていた。わかりやすかった。
読了日:06月19日 著者:厚切りジェイソン
GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代 三笠書房 電子書籍GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代 三笠書房 電子書籍感想
ギバーの凄さがよくわかりました。ギブすることが成功につながることではあるが、テイカーに利用されないようには気をつけないといけない。一番私の心に響いたところは、ゆるいコミュニケーションの大切さだった。ゆるいコミュニケーションは相手に警戒させることなく、心を開いてもらえる。心を開かせるというよりも、相手が自分から心を開くという違いが大きなあった。結果的には、質問を使いながら相手の心に入っていく…とてもいいと思った。
読了日:06月19日 著者:アダム・グラント
ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編 (新潮文庫)ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編 (新潮文庫)感想
2部を読んで、感想を書いておこうと思った。1部だけでは、よくわからなかったというのが、正直な感想。不思議な世界への入り口を感じた…そんなところ。
読了日:06月19日 著者:村上 春樹
トッカン―特別国税徴収官― (ハヤカワ文庫JA)トッカン―特別国税徴収官― (ハヤカワ文庫JA)感想
国税と言うだけで、マルサのイメージしかないけれど、いろいろな仕事があるんだな、とまず思った。税金を滞納することはダメだけれど、それをどう徴収するのか、ただ単に取り立てるだけでなく、滞納者が納得して納税するか、そして、もう二度と滞納や税金を納めない犯罪をさせない、と言うところまでが一つの仕事だと感じた。実際はなかなか難しいのかも知れないけど、考え方として、すごく腑に落ちた。 そして、このコンビのキャラクターによって、スゴく面白く人間味ある内容になっていた。
読了日:06月26日 著者:高殿 円
高校入試 (角川文庫)高校入試 (角川文庫)感想
湊さんの作品なので、必要以上にドキドキしながら読みました。ひとこと一言にきっと色々なヒントがあるのかな、とか、どんどん交錯していく内容を関係図に思い浮かべるように、ホントにドキドキしながら読みました。 でも、私の推理の想像の外に結末があって、でも、心が痛むものでなく、よかったです。 湊さんのイメージが映画からくるものかも知れないですが、終始緊張していました。
読了日:06月26日 著者:湊 かなえ
八日目の蝉 (中公文庫)八日目の蝉 (中公文庫)感想
映画を以前見ていたので、答えを知っていた分、新鮮味はなかったけれど、映画の印象と違う感想をもちました。やっぱり本の方が、自分の想像の世界が広がるなぁ、と改めて感じました。主人公が小さな子どもを連れて逃亡する様子は、生活している事実としてサラッと描かれていて、その後に、週刊誌などで解釈がつけられているところなどは、読み手の感じ方の幅が広がった気がしました。それほど映画をしっかりと覚えてないですが、印象が違うな…と感じました。
読了日:06月26日 著者:角田 光代
神様のカルテ神様のカルテ感想
医療系の内容と、夏目漱石調の語りがなぜかマッチしていて、心地よかったです。医師の世界、医学の世界って、とても範囲が広いんだと実感しました。先端医療や、大学病院、医局という世界と、実際の終末期を迎える緩和ケアが必要な患者さんの世界。両方ともが医療の範疇だけど、相反する部分が感じられました。これが、現代の課題なんだろうな、と深く考えました。 また、周りの登場人物たちもキャラが濃くて面白いところと、重いところがいい具合だと思いました。
読了日:06月26日 著者:夏川 草介
往復書簡 (幻冬舎文庫)往復書簡 (幻冬舎文庫)感想
やっぱり湊さんの作品は、ドキドキして読みました。でも、これも映画の宣伝のせいかも…と、自分の中のブレインロックを感じました。 作品の中身は、手紙を中心に進むので、一言一句大切に、その中にいろんなヒントがあるかと思って読みました。手紙を通じて、ストーリーの全体像を見せていくので、少しずつ解明されていく様子にミステリーの面白さがありました。
読了日:06月26日 著者:湊 かなえ
犯罪者 上 (角川文庫)犯罪者 上 (角川文庫)感想
すごく面白い。追っ手が迫ってる感覚がずっとありながら、全容に近づいていく感じの緊張感に息を詰めて読んでいました。主人公たちが全容を知る辺りで、上が終了。早く次を読みたい。
読了日:06月28日 著者:太田 愛

読書メーター

2022年5月読書まとめ

ちょっとした資格試験のために、読書を絶って勉強していましたが、中途半端でダメでした。もう1ヶ月頑張ろうかな、と検討中。試験後から2、3日オーディブルを楽しみました。5月に読んだ本は6冊です。

5月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:2186
ナイス数:65

レゾンデートル (実業之日本社文庫)レゾンデートル (実業之日本社文庫)感想
レゾンデートルの意味、読んでから知って納得できました。存在意味、生きがい。登場人物にそれぞれの生きがいとなる物事があって、そこから殺人が行われている。理由があれば殺人が許される訳では全くないが、その意味を理解することはできた。ただ、目的のための手段が段々と目的になってきてしまって…というところにこの作品の焦点があった。重い内容ではあるが、主人公から出るどこか爽やかな雰囲気からストーリー自体はとても読みやすく心地よかった。
読了日:05月01日 著者:知念 実希人
希望のステージ (講談社文庫)希望のステージ (講談社文庫)感想
闘病中の患者たちとステージでの発表という組み合わせに、ステージドクターが着く。南さんの作品はいつも、患者の気持ちを第一に考え医療がどうあるべきかを問いかけてくれる。終末期の患者だけではなく、闘病中の患者に対する医療の考え方に対しても同様なのだと感じた。一連の作品を読んでいると、これからの医療の向かうべき方向を示されたような気持ちになる。先進の医療が発達し、今まで、患者の気持ちを置き去りにしすぎたのかも知れない。責任問題が絡みながら、これらが一般化するまでにはちょっと時間がかかるのだろうか、とも考えた。
読了日:05月01日 著者:南杏子
幻夏 (角川文庫)幻夏 (角川文庫)感想
子どもの頃の思い出と、現在とを絡めながら、全貌が見えていく。子どもの頃の夏の数日間の思い出の中で、主人公が一緒に体験していたことが、始まりであり、そこですべてが終わっていたと。構成がとても面白くて、引き込まれていきました。主人公と一緒に、その時に何があったのかがわかっていく過程が面白かった。子どもの頃に最善だと思って乗り越えたつもりの壁が、そうでなかったとわかった時に、追い詰められた子どもの心がとても痛く感じられた。
読了日:05月30日 著者:太田 愛
変な家変な家感想
家の間取りから、想像されることから、それだけでと話が進んでいくのかと思っていたら、一つ一つの想像を裏切りながらの展開が面白かった。すべてが既に起こってしまったことであるところ、実際には体験していていないところにもかかわらず、読み進められながらドキドキした。
読了日:05月30日 著者:雨穴
六人の嘘つきな大学生 (角川書店単行本)六人の嘘つきな大学生 (角川書店単行本)感想
6人の大学生就職の最終面接グループディスカッションをめぐる事件?一人ひとりの人間性が出ながら、月と同じようにその人の一面しか見えていないと言う内容。 人の本質なんて、すぐに見抜けるはずがない。就職活動の中で社会人になる前の大学生たちが、戸惑いながらしっかりと今の壁を乗り越えようとしていた。腹黒さが見えるようだが、それぞれが真剣に向き合っていく中に。回想しながらの展開から、別の犯人が浮かび上がっていく。すべてのヒントが散りばめられているため、合点がいく結末も面白かった。
読了日:05月30日 著者:浅倉 秋成
すべてがFになる THE PERFECT INSIDER S&Mシリーズ (講談社文庫)すべてがFになる THE PERFECT INSIDER S&Mシリーズ (講談社文庫)感想
とても面白かった。読み終わって知ったが、1996年発行の内容とは思えない内容だった。VRだけが今のものと比べると若干違和感があったがそのほかは、未来が見えていたような感じを受けた。本を書くということは、想像力が必要だが、その想像力の土台に実際の科学のエッセンスが入っているだけで、ここまでの作品になるということと、その精度によっては、未来を予想できると感じた。頭の回転のいい人の創造した作品という感じだった。
読了日:05月31日 著者:森博嗣

読書メーター

2022年4月読書まとめ

4月は、32冊。思いの外、本が読めました。オーディブルを使うようになって、ラインナップがまた一味違ったものになりました。今のところ、楽しく読んでいます。この先、少し時間がなく5月は泣く泣く読書断ちします。6月からまた楽しめるように、頑張ります。

4月の読書メーター
読んだ本の数:32
読んだページ数:9894
ナイス数:190

NLPトレーディング 投資心理を鍛える究極トレーニングNLPトレーディング 投資心理を鍛える究極トレーニング感想
トレーダーの事例が多いけれど、投資家向けの本ということもなく、普通の生活の中にも共通する内容が多かった。自分が窮地に追い詰められた時にどう対処するのか、と言うことやメンターとなる人を持つことの有用性など、人の生き方の中でも活用できる内容として読むことができた。特に投資の本と思わなくてもいいかも…と感じた。
読了日:04月02日 著者:エイドリアン・ラリス・トグライ/井上実
人間の分際 (幻冬舎新書)人間の分際 (幻冬舎新書)感想
内容はとても良かったです。心に響く言葉が集約されていました。ちょっとイメージと違ったところは、すべて元の出典があって、それを集めている体裁だったことです。それぞれの流れが途切れない感じがあればもう少し読みやすかったかな、と感じました。
読了日:04月02日 著者:曽野 綾子
夏物語 (文春文庫)夏物語 (文春文庫)感想
とても面白かったです。日常会話を中心としながら、主人公の考えが巡らされる。日々の出来事は些細なことなんだけど、その中に引き込まれて、一緒に時を過ごしている感じになっていた。そして、それぞれの人が持っている悩みやこだわりについて、深く掘り下げられていることから、様々な視点から物ごとを観ることができた。そして、何よりテンポのいい関西弁の応酬と、普段、思考中の言葉の切り替わりにメリハリがあり、読んでいて気持ちよかった。
読了日:04月02日 著者:川上 未映子
ポンペイアンレッド(ものものがたり 3) (Kindle Single)ポンペイアンレッド(ものものがたり 3) (Kindle Single)感想
高樹さん独特の世界に入り込んだ感じが、さすが高樹さんという感じでした。
読了日:04月02日 著者:高樹 のぶ子
成功への情熱 人生で成功するには(英日バイリンガル版) (マグロウヒル・ビジネス・プロフェッショナル・シリーズ)成功への情熱 人生で成功するには(英日バイリンガル版) (マグロウヒル・ビジネス・プロフェッショナル・シリーズ)感想
稲盛さんが外国へ進出する時に、経営者としてその国の人に説いた内容とのことでとても興味深く読みました。その後、成功されているので、稲盛さんの日本的な考え方が伝わったのだと感じました。稲盛さんのお話は、会社組織としての考え方だけではなく、本当に生き方として大切なことがたくさんあると感じています。本当に組織の中でこういった考え方が浸透すると良い組織になると思います。改めて、こういった考え方に自信を持っていきたいと思いました。
読了日:04月02日 著者:稲盛 和夫
認知バイアス 心に潜むふしぎな働き (ブルーバックス)認知バイアス 心に潜むふしぎな働き (ブルーバックス)感想
人の認知は信用できないものだと感じた。私の見えているものの中にも思い込みがほとんどだと思った。事実をそのまま見ることは本当に難しいことだと言うことがよくわかった。それを知った上で、自分の認知を信じていけばいいと思った。
読了日:04月02日 著者:鈴木宏昭
ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣 (フェニックスシリーズ)ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣 (フェニックスシリーズ)感想
習慣づけることが複利に繋がっていると言うことを噛み砕いて教えてくれていた。習慣を積み上げてく中で複利が生まれていくと考えると、普段の小さな習慣に気を配ることの大切さを感じた。
読了日:04月02日 著者:ジェームズ・クリアー
心理的安全性のつくりかた 「心理的柔軟性」が困難を乗り越えるチームに変える心理的安全性のつくりかた 「心理的柔軟性」が困難を乗り越えるチームに変える感想
心理的安全性の大切さをとてもわかりやすく書いてくれていました。確かにそうやな行動や、そんな気してきた行動のネーミングが面白いと思った。確かにそうやな行動が増えると、自分自身で実感できる仕事が増えてくるので好循環が起きると思いました。そんな気してきた行動は、管理職が気をつけて、どんどん使っていく手法だと思いました。とてもわかりやすいです。
読了日:04月02日 著者:石井遼介
京セラフィロソフィ京セラフィロソフィ感想
稲盛さんのすごさが凝縮されていました。思いを綴ることはよくありますが、それが、一つのフィロソフィとなり企業の核となっていることに、京セラのすごさを感じます。企業の収益が良ければ、それはそれでいいですが、企業人の心のあり方を書いている本は、京セラの人たちにとっても心の支えになっているんだろうな、と思いました。
読了日:04月02日 著者:稲盛 和夫
ヴァイス 麻布警察署刑事課潜入捜査 (角川文庫)ヴァイス 麻布警察署刑事課潜入捜査 (角川文庫)感想
ちょっと軽い刑事ものかなと思いました。拷問シーンがたくさん出てきて私は苦手なはずだったのですが、あまり怖く感じなかったです。
読了日:04月02日 著者:深見 真
鍵のない夢を見る (文春文庫)鍵のない夢を見る (文春文庫)感想
人の心の奥底の本当の部分を垣間見ようと思っていて、本当にそうなってしまうような不思議な感覚があった。人の思いは深くても、相手にとってそれが良いものかどうかは、全く問題が違う。純粋な思いがあればあるほど、周りには受け入れられにくいと言うのが常かもしれない。大人になると言う事は、そういう気持ちを捨てていくことなのかもしれないと思った、
読了日:04月09日 著者:辻村深月
心はどこへ消えた? (文春e-book)心はどこへ消えた? (文春e-book)感想
面白かった。コラボの集約されたものだが毎回毎回の目のつけどころが全く違っていた。さすが心理士とでも言うのだろうか、心の奥本心をさらけ出しているように見えた。また、それがとても興味深く感じられた。 話題によって、著者のキャラクターが豹変するくらいに変わっているところも面白かった。
読了日:04月09日 著者:東畑 開人
そして、バトンは渡された (文春文庫)そして、バトンは渡された (文春文庫)感想
普通一般的に親の結婚を繰り返した子どもには不幸なイメージがある。でも、それを覆すような物語だった。子どもが素直に疑問や思ったことを親に伝える様子を読んでいて、ある意味、本当の親子以上に親子だなと感じた。 親子と考えるとどこか甘えや、親がやって当たり前と言う気持ちが強く、そこからもめることもあるが、その部分で、お互いに線を引いて理想の親子になろうとそれぞれの人が向き合っている姿が、親子関係をうまく活かせる秘訣のようにも感じられた。
読了日:04月09日 著者:瀬尾 まいこ
【第163回 直木賞受賞作】少年と犬 (文春e-book)【第163回 直木賞受賞作】少年と犬 (文春e-book)感想
馳星周さんの作品なので、ちょっとドキドキして覚悟して読みました。以前読んだ作品はとてもアウトローな世界だったから。東日本大震災ではぐれた犬と人とのつながりから展開されるストーリーでした。犬の仕草ひとつひとつから、その澄んだ瞳が見えるような気がしました。人の話ていることがわかっているような、その知性が感じられ、出会ったそれぞれの人の気持ちに寄り添って、場面場面での役割を果たしているようでした。いいお話でした。
読了日:04月09日 著者:馳 星周
彼女が最後に見たものは (小学館文庫)彼女が最後に見たものは (小学館文庫)感想
とても奥深いミステリー。周りの人の目を気にして生きる人たちや、何を幸せと思うのか、について深く掘り下げてくれている内容だと感じた。主人公と相棒のキャラクター設定も良かった。人って知りたい気持ちや好奇心が原動力になって動き出すのかな。賢い人がピンとくることや、その次元でたくさん疑問を持ったり、知りたいことがあるように、賢い人の周りでは、なぜその人たちがそう考えたのかを知りたいという気持ちがわいてくる。人ってわからないことを知りたいんだと思った。とても読みごたえのある作品。
読了日:04月09日 著者:まさきとしか
二度泣いた少女 警視庁犯罪被害者支援課3 (講談社文庫)二度泣いた少女 警視庁犯罪被害者支援課3 (講談社文庫)感想
支援課の仕事だが、支援している少女が犯人かも?という疑念をもちながらストーリーが進んでいくので、まさかな、と思いながらも、二方向の想像をしながら読めた。どちらとも取れるところを私は面白く感じた。
読了日:04月09日 著者:堂場 瞬一
同志少女よ、敵を撃て同志少女よ、敵を撃て感想
深かった。戦争に翻弄される時代に生きた人たちのストーリー。戦争についても考えなければならないが、戦争で狙撃手として活躍した女性たちは、同じ仕事をしても女性ということで違った目で見られてしまう。民間人であれば、攻めてこられた生活の場で結局、相手の軍人に弄ばれてしまう。そんな敵との戦争で勝つことも望んでいるが、主人公の心の奥底で女性を救うことが一番の原動力になっていたことが、とても心に響いた。
読了日:04月10日 著者:逢坂 冬馬
テスカトリポカ (角川書店単行本)テスカトリポカ (角川書店単行本)感想
人を殺すことに対しての感覚が、一冊の作品を読んでいる間にこれほど変わるとは思わなかった。残虐な殺しの場面を読み進めていくうちに、アステカの神話が私の中にどんどんと入り、いけにえのための人殺しを残虐だとは感じない自分がいた。人殺しを怖いとか、恐ろしいと感じるのは、その背景やその犯人の思考が恐ろしいのかも知れないと感じた。
読了日:04月13日 著者:佐藤 究
終わった人 (講談社文庫)終わった人 (講談社文庫)感想
すごく面白かった。そして、今年52歳になる私にとって興味深い内容でした。社会で、役職でもてはやされていたとしても、それはその場限りのことで、会社での立場でなく、自分の人生を考えていないと、退職と同時にすべてがなくなって、終わった人になってしまう…。主人公が故郷へ帰った時の古き友人の言葉「人の行き着くところは大差ない…」これは心に響きました。この歳だからかも知れないですが、人生の行き着くところ大差ないんだな、と。変に納得してしまいました。
読了日:04月14日 著者:内館牧子
赤と青とエスキース赤と青とエスキース感想
キーワードを引き継ぎながらの短編なのかな、と思いながら読み進めていましたが、しっかりとしたストーリーだったので、そこがなるほど…と深く感じました。書籍もそうだけど絵画のような作品も、時代を超えて人の心に響くモノなんだということを改めて思いました。歳をとっても心が自由な感じが伝わってきました。よかったです。
読了日:04月16日 著者:青山 美智子
アフターコロナのニュービジネス大全 新しい生活様式×世界15カ国の先進事例アフターコロナのニュービジネス大全 新しい生活様式×世界15カ国の先進事例感想
コロナで変わった生活や、そこで始まったニュービジネスを集めている。新しい視点と言うよりは、すでにビジネスとしてあるものをまとめてくれている。
読了日:04月16日 著者:原田 曜平,小祝 誉士夫
かんかん橋を渡ったら (角川文庫)かんかん橋を渡ったら (角川文庫)感想
地域にある橋、かんかん橋を中心に戦前から現在までつなががった物語。温かい人たちの日常生活や子どもの気持ちと大人の気持ちの狭間に入り込んだ実生活での思いを表現されていて、心にグッとくるところが多かったです。
読了日:04月17日 著者:あさの あつこ
もしアドラーが上司だったらもしアドラーが上司だったら感想
面白く読めました。 否認、抑圧、歪曲せず自分に正直であること、やりたいけどできないことはないことはない。すべて自分が選んで進んでいる。自己決定しているということ。存在価値と機能価値を混同しないこと。自分の課題と相手の課題を分離する。信頼と信用との違いについて…などについて、小説の中で、すごくわかりやすく示してもらえました。よかったです。
読了日:04月17日 著者:小倉 広
我慢して生きるほど人生は長くない我慢して生きるほど人生は長くない感想
題名から選んだ本でしたが、イメージがまったく違っていて、また少々生きづらさを持った私にぴったりの本でした。出会いに感謝します。自分に自信がなかった頃は我慢が多かったなと思いながら読みました。親が子どもをジャッジした時に、本当に信頼できる一人目の大人を探すことが必要になることにも納得できました。モヤモヤを言語化された気がしてスッキリしました。
読了日:04月17日 著者:鈴木 裕介
生き方生き方感想
稲盛さんの本は、仏教の教えも入っているので私は好きです。日本にもともと存在していた仏教を基礎としたような道徳的な考え方を今の時代でのビジネスに用いておられるところがとてもいいです。ビジネスと利他とが相反する考え方と思われがちなので、そこが貴重なお話と感じられるところです。
読了日:04月17日 著者:稲盛 和夫
流浪の月 (創元文芸文庫)流浪の月 (創元文芸文庫)感想
私の好きな感じの作品でした。ふたりの気持ちが繋がっているところと少し影があるところが、好きです。以前は、白夜行がダントツでしたが、この作品には、私の中での共通点があって、なんとなく同じカテゴリーに入っています。この作品は、最後に救われるような感覚があるのでホッとするところもありました。いろいろな形があると思いますが、心がつながっているっていいなと感じました。
読了日:04月19日 著者:凪良 ゆう
本心本心感想
自由死を選び、結局は事故で亡くなった母だったが、母の本心はどこにあるのかを探る主人公の心情と、母のVFとのやりとり、そして母の友人や自分の出自が絡み合い、母の本心がどこにあるのか、自分の本心は何なのかを主人公が掘り深めていく。人生はどうなることがゴールなのだろうか、と考えた。いろいろなことすべてに本心があって、それは意外に表面に現れていないのではないかと考えた。
読了日:04月21日 著者:平野啓一郎
山女日記 (幻冬舎文庫)山女日記 (幻冬舎文庫)感想
子どもの頃、親に3000m級の山に連れて行かれたことを思い出しながら懐かしく読みました。湊さんのイメージとは少し違いましたが、女性のちょっとした嫌らしさがちょこちょこと出てくる嫌な感じが良かったです。中高生までの経験ですが、2〜3000m級の登山は自分との闘いで、何人かで登っていても、歩いているその時間は、無になって自分と語り合っている感じがした気がします。登場する女性たちが、何かを考えたい時に、山に登っているところがなるほどな…と納得できました。大人の山登りです。
読了日:04月25日 著者:湊かなえ
下流の宴下流の宴感想
うちの母親の面影を見たので、少し嫌な感じを持ちながら、どう見返すのだろうか、やっぱり無理なのだろうか、と想像しながら読み進めました。この母親もまた、その母親から習ったことをそのまま子どもへ伝えただけだったかも知れない。でも、時代が変わり、裕福と幸せとが必ずしもリンクしない時代になって、子どもたちへ教えるものの本質を伝えきれず、また、自分も昔の価値観の中で幸せを感じられずにいると感じました。この嫌な感じ、本当に上手く表現されていました。そして私はこんな連鎖を止めたいと思ってしまいました。
読了日:04月25日 著者:林 真理子
石の繭 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)石の繭 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)感想
久々に推理が面白いと感じた作品でした。一つ一つの推理が緻密で、ヒントを私たちにもたくさん与えてくれていた。それに加えて、ドキドキする犯人と主人公とのやりとりがあり、少しずつ謎が解けていく。想像していたよりも壮大な事件の背景が現れた。面白かったです。
読了日:04月29日 著者:麻見和史
大人の流儀大人の流儀感想
伊集院静さんの日常から、心の中まで見ることができるような気持ちだった。それも、有名人のお名前が多く登場するので、ちょっとミーハーな思いでも読みました。
読了日:04月29日 著者:伊集院静
いのちの停車場 (幻冬舎文庫)いのちの停車場 (幻冬舎文庫)感想
南杏子さんの作品を読むのは2作目だけど、今の時代に合った社会問題をソフトに小説にしてくれている。そして、自分がどう死にたいか、そのためにどう生きるのかを考えさせられた。アドバンスケアプランについても、机上で話している時にはわかったような気がしているのが、実際、死が近づいてくると、同居している家族にとっては、受け入れ難い気持ちになると想像できた。本当に死についての授業が必要だな、と感じた。
読了日:04月29日 著者:南杏子

読書メーター

2022年3月の読書まとめ

年度末忙しくなって、読んだけど感想を書けない本もチラホラでした。

3月の読書メーター
読んだ本の数:27
読んだページ数:5592
ナイス数:87

ダントツになりたいなら、「たったひとつのダントツになりたいなら、「たったひとつの感想
ダントツになっている人の共通点に、俯瞰的に見ると言うことがあると書かれていた。とても納得できた。目の前の楽しみに引っ張られることなく、俯瞰して自分を眺め今、人生のどの位置にいるのか自分がどうなりたいのか、を見る力のある人というのがダントツに強みなんだろうと感じた。やるべきことをきちんとやる。当たり前で大切なことだな、と思った。
読了日:03月02日 著者:エリック・ベルトランド・ラーセン
女は、髪と、生きていく女は、髪と、生きていく感想
髪の毛がこれほど重要なものだとはまったく、考えたことがありませんでした。確かに、美容室に行くと気分が上がるし知人や親戚の結婚式などで、髪の毛をセットしてもらうと自分じゃないような気がして、とても嬉しい。でも、それは非日常的なことでそれを日常に取り入れようなんて思ったことがなかったです。毎日、自分に似合う髪型だったら、とても幸せな気持ちになるだろうな…と想像しました。せっかく持っている髪の毛だから少しでも活用して自分らしさを、もっともっと出せるようにしてみたいと思いました。
読了日:03月02日 著者:佐藤 友美
プリズンホテル 1 夏 (集英社文庫)プリズンホテル 1 夏 (集英社文庫)感想
コメディー映画の映像が思い浮かべられた。任侠団体が経営するホテルでの出来事。人生が交錯し、人としてどう生きるのか、見た目や偏見を持ちがちな人の心を表現していると。面白い。1番驚いたのは、何年ごろに書かれた本かは見てはいないけれど、いわゆるDV表現がとても多いと言うことに驚いた。人前で暴力を振るう事は憚られるし、今では考えられない。そう思えば、時代がずいぶん変わったんだなと感じた。
読了日:03月04日 著者:浅田 次郎
対岸の彼女 (文春文庫)対岸の彼女 (文春文庫)感想
女子の心を、とても上手く表現した作品だなと感じた。葵は少女の気持ちが純粋なまま、大人になったように感じた。経営者になっても、手放せない少女の頃の思いや、その仲間の感覚を社員に社員たちに求めた…それだけだったけれど立場が違うとなかなか通じない。中高生の頃は、後から思えばとても多感な感受性豊かな時代で、相手のために無償で尽くし、無償で尽くせる気持ちがあっただろう。そのまま、その気持ちを持ち続けている葵に私は魅力を感じた。
読了日:03月04日 著者:角田 光代
哀しみアプリ哀しみアプリ感想
高山さんらしい人間の心とICT融合させた作品だなと思った。妻の死から過去を疑いながら、私も展開を推理をしていたけれども、私にとっては意外な結末だった。家族に対する愛情を感じられた。
読了日:03月05日 著者:高山 環
鎖 上 : 女刑事音道貴子: 女刑事音道貴子鎖 上 : 女刑事音道貴子: 女刑事音道貴子感想
女刑事音道貴子の続編と読み始めてから気づく。面白かった。働いている女性の感じることを、上手く描写していて共感できるようなところが多い。そして観察眼の描写が興味深く面白かった。容疑者へ辿り着くまでのやり取りだけでなく、女性であることで同僚とのやりとりの一言一言までに神経を使わなければならないところを、主人公の実際の声と心の声との違いを使って表現されていた。
読了日:03月05日 著者:乃南 アサ
鎖 下: 女刑事音道貴子: 女刑事音道貴子鎖 下: 女刑事音道貴子: 女刑事音道貴子感想
読み進めていくと、刑事の仲間意識の強さを感じた。その仲間に入っているような気持ちにもなった。刑事であり人質であった主人公の気持ちの揺れを感じながら、どんどん読み進めていった。面白かった。 人はその環境が過酷であると判断力が鈍くなり、容疑者と人質の境目が分からなくなるような、その人間らしい精神状態がとても上手く表現されていると思った。
読了日:03月05日 著者:乃南 アサ
代体 (角川文庫)代体 (角川文庫)感想
100年法からさらに、身体と意識を分けて考える思考に。 ある訳ない…と思いながらも、もしもあったら…と想像してしまっている自分に気づきました。子どもの頃に自分の身体から離れてしまった意識は、子どものまま、その頃に子どもとして関わってもらえなかったことや、甘えられなかったことをもって、本当に子どものまま、時を過ごしていたように感じられた。
読了日:03月07日 著者:山田 宗樹
すれ違う背中を (新潮文庫)すれ違う背中を (新潮文庫)感想
少し上手く行きかけたと思ったら、嫌なことがあったり、特に何も思ってなかったら、いいことがあったり。彼女たちの過去がなくても、みんな同じような人生歩んでると感じる。同じようなことがあっても、人はそれぞれ感じ方も違う。だから違いがよかったり、相手がわからなかったりもするんだと思った。ストーリーの中で、いろんな角度から人を見ていて、ちょっとためになると思った。
読了日:03月11日 著者:乃南 アサ
いつか陽のあたる場所で(新潮文庫)いつか陽のあたる場所で(新潮文庫)感想
前科がある女性二人が、一生懸命に生きようとしている姿が見える。確かに、前科がある人にはなかなか出会わないと言うことは、みんな隠して生活しているのかも知れない。私が思っている以上に、日常の生活の中から気にして生きているのかもと感じた。もしもそう言う過去を話されたら私はどう感じるのだろうか、と考えた。世間はともかく、家族からも縁を切られる主人公を見ると、それは気の毒に感じた。
読了日:03月11日 著者:乃南アサ
理由理由感想
学生時代に宮部さんの作品を読んだ気がしたけれど、作風は覚えていなかった。久しぶりに呼んでみて、作品の長さに驚いた。初めはどこが焦点かがよくわからない状態だったけれど、それが長かったことが余計に、どんどん展開してきて点と点が結びついてくることの面白さに変わってきた。
読了日:03月19日 著者:宮部 みゆき
人生は手帳で変わる 第4世代手帳フランクリン・プランナーを使いこなす人生は手帳で変わる 第4世代手帳フランクリン・プランナーを使いこなす感想
この手帳の4月始まり版、買ってしまいました。1年間使ってみます。
読了日:03月20日 著者:フランクリン・コヴィー・ジャパン
世界で活躍する脳科学者が教える! 世界で通用する人がいつもやっていること世界で活躍する脳科学者が教える! 世界で通用する人がいつもやっていること感想
中野さんの本は語りかけるように書かれていて、とてもわかりやすくていいです。世界で通用する人は運だけでなく、努力や自分の軸をしっかりと持っていると言うこと。
読了日:03月20日 著者:中野信子
直線の死角 (角川文庫)直線の死角 (角川文庫)感想
山田さんの作品を最近読んでいるけれど、初めの頃はこういった感じの話を書いていたんだ…と思いました。人の考えていることは、見た目ではわからなくて…と言う対比のようなところも興味深く読みました。私が言うのもおこがましいですが、山田さんの初々しさのようなものを感じました。
読了日:03月20日 著者:山田 宗樹
学びを結果に変えるアウトプット大全学びを結果に変えるアウトプット大全感想
とても勉強になった…オーディブルで聞いたので、視覚的なものがほしいと感じた。覚えてられない…。インプットとアウトプットのことを考えると、ブックメーターでアウトプットできていることは、こんなにつたない文章でもとりあえずはいいことだなと安心。あとはアハ体験。講演会などでのメモもアハ体験だけを書けばいいとあって、今までどうしたものかと思いながら、ダラダラと書いていたので、これからはやってみようと思った。
読了日:03月20日 著者:樺沢紫苑
結婚詐欺師 上結婚詐欺師 上感想
人を騙す行程を読んでいることに、ちょっと心の抵抗を感じながらの読書でした。異性に対して詐欺をするためだけに近づいて、そこからお金を引っ張り出すと言う感覚がどうも自分の中に受け入れられないままの展開。もしかしたら、別の人が結婚詐欺師だったりして…と思いながらも、上巻が終わった。
読了日:03月20日 著者:乃南 アサ
結婚詐欺師 下結婚詐欺師 下感想
騙されている人は、騙されていると感じていない、あるいは、騙されていると自分では認めたくない、と言うところが詐欺のひどいところだなと感じた。お金を奪うのもひどいけれど、やっぱり心を傷つけるのもひどいな…。でも、詐欺師は詐欺師で職人のようだった。
読了日:03月20日 著者:乃南 アサ
火車火車感想
なんとも普通の始まり方から、どんどん事件の臭いがしてた。地道な細かい部分を操作することから次のステージへ進む様子が手に取るようにわかり、少しずつ物語の中へ引き込まれていった。派手なものはなかったけれど、読み終える頃には、長編小説の魅力にハマっていた。普通の長さの小説では物足りなくなりつつある。
読了日:03月20日 著者:宮部 みゆき
バビロンの大富豪 「繁栄と富と幸福」はいかにして築かれるのかバビロンの大富豪 「繁栄と富と幸福」はいかにして築かれるのか感想
とてもわかりやすく、あっという間に読破。2回目を読んだ。入った量よりも少なく使うことで、手元にお金が貯まる仕組み。とても当たり前でシンプルなことだけどなかなか難しい。昔から言われていたことなんだな、と感じた。あと、信頼関係とお金の流れを作ることは、現代社会で起業するときの土台となる部分だった。とにかくシンプルに捉えて、実行するとよいと思った。
読了日:03月20日 著者:ジョージ・S・クレイソン
新宿鮫~新宿鮫1 新装版~ (光文社文庫)新宿鮫~新宿鮫1 新装版~ (光文社文庫)感想
もっとエグイものを想像していたので、ちょっと読みやすかった。キャリア官僚だった鮫島が普通の刑事?になって自分の正義を貫いている様子は、潔くて読んでいても気持ちよかった。テンポの良い展開であっという間に読み終わった。
読了日:03月20日 著者:大沢 在昌
花散る頃の殺人: 女刑事音道貴子花散る頃の殺人: 女刑事音道貴子感想
女刑事音道貴子のファンです。でも題名に音道貴子と書かれていないので、読んでみてやったーって感じでした。ある意味安心して読んでいました。小さな事件からそこに関わる人たちの背景、そして刑事の日常がありました。音道刑事の考え方、男性社会で生きていく女性視点みたいなところも好きです。
読了日:03月27日 著者:乃南 アサ
硝子の塔の殺人硝子の塔の殺人感想
推理小説としても読み応えがあったし、ストーリーの展開にも意外性があって面白かったです。名探偵の推理小説の蘊蓄も自分の知っている部分が出てくると、その部分に興味が湧きました。推理小説を好きな人向けの推理小説だな、と感じました。
読了日:03月27日 著者:知念 実希人
鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)感想
鉄道員って、映画のイメージがあったから(見ていない)すごく長い話かと思っていた。シンプルで心温まるストーリーだったんだ…と驚いた。
読了日:03月27日 著者:浅田次郎
破門 「疫病神」シリーズ (角川文庫)破門 「疫病神」シリーズ (角川文庫)感想
あっという間に読破。とてもストーリー展開が早くて、またテンポのいいやりとりが面白かった。大阪弁が飛び出てきそうなくらいの勢いがあった。面白いけれど、それだけでなく読みごたえがあった。
読了日:03月27日 著者:黒川 博行
夢の罠(ものものがたり 2) (Kindle Single)夢の罠(ものものがたり 2) (Kindle Single)感想
とても神秘的なストーリーだった。引き込まれていく部分があるけれど、私の解釈が追いつかないところもあって微妙な気持ちはあるけれど、不思議な気持ちにさせてもらえた。
読了日:03月27日 著者:高樹 のぶ子
コンビニ人間 (文春文庫)コンビニ人間 (文春文庫)感想
すごく面白かったです。この感覚すごいと思いました。独特の空気の読めない感覚を持っている人だけど、それを強引に押し通すこともなく一生懸命に、文字通りきちんとした人生を歩もうとしている様子がとても健気に思えてしまいました。 そして、コンビニがこんなに奥深いものだとは思ってもみなかった。コンビニ人間にとっては、コンビニのために体調を整えてコンビニがイキイキするように働くことがこの上ない幸せなんだな、と。
読了日:03月28日 著者:村田 沙耶香
人生は手帳で変わる―第4世代手帳フランクリン・プランナーを使いこなす人生は手帳で変わる―第4世代手帳フランクリン・プランナーを使いこなす感想
手帳に世代があると言うことも初めて知った。それまでは、日にちがメインで、適当にメモしていただけだったのか、というショックもあったが、確かに学生時代はそんな感じだったかも。毎日眺める時間の長い手帳を変えることで、人生が変わるというのは、一理あると思った。4月始まりのこの手帳を買ってしまった。1年使ってみる。
読了日:03月28日 著者:フランクリンコヴィージャパン

読書メーター

2月の読書まとめ

2月の読書メーター
読んだ本の数:24
読んだページ数:6814
ナイス数:92

ギフトギフト感想
フワッとした恋愛が短編でまとまっていた。本当にフワッとしているな…と思っていたら、ゼクシーに掲載されていたらしい。ゼクシーっぽくて、幸せが垣間見られそうな恋愛だなと改めて実感。
読了日:02月01日 著者:原田マハ
やさしい人(愛蔵版)やさしい人(愛蔵版)感想
加藤諦三さんは、以前から知っていたが最近ハマってしまった。本当に私の心に突き刺さる内容が多い。少し伝わりにくいと思うけれど、この本では、本当にシンプルな文章ばかりなのに、全ての文章が意味を持っていて言い当てている。途中、ご本人の生い立ち的なことが少し書かれていて、なんとなく納得できた。この本でもキーワードは甘え。人間の本質が書かれていると感じた。216
読了日:02月01日 著者:加藤 諦三
コクーンマンションへようこそコクーンマンションへようこそ感想
高山さんの作品は、深刻な問題が起こっても発想豊かで、楽しさが感じられるなと感じます。あり得ないような設定だけれど、ちょっと納得させられて面白いです。初めは、殺人事件の推理小説みたいな雰囲気があったけれど、全く違っていて想定外の展開でした。
読了日:02月06日 著者:高山 環
私たちはどこから来て、どこへ行くのか (幻冬舎文庫)私たちはどこから来て、どこへ行くのか (幻冬舎文庫)感想
現代社会の概略を知れた。それぞれの章の内容が分かりやすいけれどとても充実していた。社会で起こった出来事について、個々ではなく流れとして捉えることで全体として見ると、全く素人の私でも面白いと感じた。
読了日:02月06日 著者:宮台真司
ソバニイルヨソバニイルヨ感想
人の目ばかりを気にする中学生が、どんどんと変わってくる物語。とても納得できる部分と、心を動かされる部分とが上手く折り重なっていました。
読了日:02月06日 著者:喜多川 泰
行動してみることで人生は開ける まず、できることから、やってみる PHP文庫行動してみることで人生は開ける まず、できることから、やってみる PHP文庫感想
加藤諦三先生の本にハマっていたけれど、この作品は私にはぐさっとこなかった。やっぱり、前回の本はその分野がドンピシャだったのかと思った。
読了日:02月06日 著者:加藤 諦三
プロパガンダゲーム (双葉文庫)プロパガンダゲーム (双葉文庫)感想
面白かった。一気読みしました。 最終選考という時間との戦いの中で、プロパガンダをしながら、さらにスパイもいて…と考えることがたくさんあるのにどんどんと時間が経っていく感じがワクワクして良かったです。試験終了後からの展開がちょっと尻窄みのように感じられました。
読了日:02月07日 著者:根本聡一郎
京都、土下座で六時。: エッセイ 京都あそび暮らし京都、土下座で六時。: エッセイ 京都あそび暮らし感想
本当にクスッと笑えるあるあるな京都でした。京都で当たり前になっているあるあるを著者の切り口で紐解いていて、クスッと笑えてしまった。京都に住んでいる人も住んでいない人も移り住んできた人にも興味深く読めるエッセイでした。観光以外の京都を知ってもらえるかと思いました。
読了日:02月08日 著者:志津乃
交渉力 結果が変わる伝え方・考え方 (PHP新書)交渉力 結果が変わる伝え方・考え方 (PHP新書)感想
初めて大阪府知事になった頃、府の職員や市町村の首長に反対されているニュース映像をよく見ていたので、その頃にどう考えていたのかを知ると、なるほど…と感じられる。 譲歩のし合いがポイントとは、まったく考えたことがなかった。また、この場合は公務員の考え方、相手が何を大切に考えているのか…というところを押さえていると物ごとの進み方がスムーズだということは、言われてみれば本当に納得できた。面白い。関西でオンタイムで様子を見ていた人にとっては、「そうそう、あったあった」と、とても面白く読める本だと思う。
読了日:02月09日 著者:橋下 徹
ヤバい心理学ヤバい心理学感想
心理学をもとに、人の仕草や言い回し等からその人の思考を推測する。人の心理をベースに説明されているので、とてもイメージしやすい。入門編的な内容がほとんどなので、人間関係をつくっていく時に活用できると思う。大学生が新卒で働くときにプレゼントしたいと感じた。
読了日:02月09日 著者:
1%の努力1%の努力感想
自由な発想をもっているひろゆきさんから、何かに縛られている人へのメッセージといった感じの本です。ひろゆきさんだからできるんだ…じゃなくて、こう考えてみたらできるよ、と言う視点で説明している。平易な言葉づかいだけれど、一つずつにある深い意味が記されている。わかりやすかった。
読了日:02月09日 著者:ひろゆき
失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織感想
心理的安全性がない場合やプライドの高い地位の高い人に対して、口出ししにくい環境の失敗をどう考えるのか。パイロットの失敗に対する開示を見ていると、本当に安全を保管していきたいという業界の姿勢が見えました。逆に、自分の立場を考えてしまうような、失敗を指摘する人がその組織内の人であるとそれは難しく、どうしても隠蔽されがちになってしまうと言うことがよくわかりました。その点、責任を当事者に押し付けない航空業界は素晴らしいと感じました。
読了日:02月09日 著者:マシュー・サイド
坂の途中の家坂の途中の家感想
私は、子育て中のしんどさを思い出し、読んでいて怖かった。事件を紐解きながら、自分が子供に行っていることや、夫との在り方、義母との関わり方を照らし合わせ、だんだんと自分を見つめ直していくプロセスが、なぜか怖く感じた。きっと、これは子育て中の私の心理と被っているところが多かったから、入り込んでいたんだと思った虐待事件にならないまでも、言うことを聞かない小さな子どもへの対応についての悩みごとは多かれ少なかれ母親なら感じることなのかも知れないが、私の心の深くに入り込んでくるものだった。
読了日:02月11日 著者:角田光代
ドクター・ホワイト 神の診断 (角川文庫)ドクター・ホワイト 神の診断 (角川文庫)感想
久しぶりの小説。初めて樹林伸さんの作品を選んだ西洋医学のみでなく、その人の全てを診て患者を診断する主人公を見て、現代の医療のあり方を考えさせられた気持ちがした。前「サイレント・ブレス 看取りのカルテ」(高木淋光)を読んだときにも同じようなことを感じたが、超高齢化社会となった今、現在の医学で、求めるものと患者が求めるものが、少しずつズレてきている部分もあるのではないだろうか…と。
読了日:02月12日 著者:樹林伸
嫌われ松子の一生(上) (幻冬舎文庫)嫌われ松子の一生(上) (幻冬舎文庫)感想
松子の一生をドキドキしながらたどりました。とっても長いお話でしたが読みすすめながら、主人公と一緒に松子さんに対する思いもだんだんと変化してきました。小説なので波瀾万丈があって当たり前だけれど、そんな一生にもどこか憧れる気持ちがありました。とにかく、右へ左へと大きく気持ちを揺さぶられながら、松子の一生を巡ることができました。
読了日:02月15日 著者:山田宗樹
嫌われ松子の一生(下) (幻冬舎文庫)嫌われ松子の一生(下) (幻冬舎文庫)感想
教員をやっていた松子が、普通の生活という言葉からかけ離れた生活を送るようになって、生活的には大きく変わってしまうことになったけれど、どんな生活をしていたとしても、松子自身が求めていたものは松子を受け止めてくれる人だったんだろうな、と思いました。松子が好きかどうか、愛しているかどうかというよりも、相手が松子を必要としているかどうか…。小さい頃の父親に振り向いてもらえなかったような思いが、ずっと生きていたのかなと感じました。
読了日:02月15日 著者:山田宗樹
史上最高のセミナー史上最高のセミナー感想
それぞれのゲストから、成功した秘訣などを聞き出しているのだが、私が感じた共通点は、惜しまない努力と情熱だった。それぞれのゲストからは、まったく違った業界や分野での成功体験が話されるのだが、みんな自分自身に対して取り組んで自分を磨き、仕事に対して主体的、自分なりの研究している。情熱をもつことは、大切だけれどそれだけではなく、とにかく行動する。信念を持って行動しているところが、普通の人と呼ばれる人との違いだと感じられた。とにかく、力をもらえる本だった。
読了日:02月19日 著者:ジェイソン・オマーン,マイク・リットマン
百年法 上 (角川文庫)百年法 上 (角川文庫)感想
山田さんの作品を続けて読んで、世代を超えてのストーリーって壮大さを感じる。そして、人類が不老不死を手に入れた世界の話、死という概念が無い中での人間の思考…私たちは生まれた時から、年老いた先に死があることで、今、この年齢で何をすべきか、を考えていると思った。
読了日:02月19日 著者:山田 宗樹
百年法 下 (角川文庫)百年法 下 (角川文庫)感想
不老不死を手に入れて、永遠に続く生命だと、どう思うのだろうか生きていることへのありがたさがなくなるのだろうか幸せであっても、小説の中にもあるような生かされていることへの苦しみが出てくるのかも知れないと感じた。終わりがあるから、生きていることが尊いのだろうと感じた。
読了日:02月19日 著者:山田 宗樹
総理の夫 First Gentleman (実業之日本社文庫)総理の夫 First Gentleman (実業之日本社文庫)感想
今まで私が読んだ原田マハさんの作品と、テーマが違ったので、意外な感じがしました。だから、読みすすめながらもどんな最後になるんだろう…という思いがありました。凛子のような総理大臣というよりも、凛とした女性への憧れと、本当にこんな総理大臣がいたらいいな…という気持ちになりました。
読了日:02月19日 著者:原田 マハ
人は、なぜ他人を許せないのか?人は、なぜ他人を許せないのか?感想
この本には解決策がない、人を許せる方法は存在しないと言い切ってくれている。一般解はないということであった。「この本を読んで、多様性の一角を感じてほしい、ここから考えることを初めてほしい」という著者の思いを感じることができた。そう考えると、この本では多角的な視点からの、科学的なたくさんのヒントをもらえた。私自身は、本書に出てきた「一貫性の原理」に縛られているような気がした。何が正しくて、何が間違っているということではなく、多様な考え方があることを知ることが、許せることへも繋がっていくと、今は感じている。
読了日:02月20日 著者:中野信子
オードリー・タン デジタルとAIの未来を語るオードリー・タン デジタルとAIの未来を語る感想
テレビで噂は聞いていたが、この本を読んで頭が柔らかい人だなという印象が強い。そして優しい。読んでいると、台湾は成熟した社会のように感じられた。ご本人が子どもの頃からいろいろなことを考え、感じながら育ったせいか、子どもたちへの思いと、親の思いへも深いものを感じた。とても納得ができた部分は、教育はスキルではなく素養だということ。特別な場面だけでなく、普段の生活や普段の教育の中で学ぶことの大切さを知っている人だと思った。本当に賢いんだろうな、と思う。
読了日:02月21日 著者:オードリー・タン
影踏み (祥伝社文庫)影踏み (祥伝社文庫)感想
双子の絆を感じられる物語。 空き巣を繰り返している主人公の中にいる、以前に火事で死んだの双子の弟。泥棒だけど、賢く正義感がある不思議な主人公。泥棒なのに、クールでどこか上から目線で、それもおもしろかった。
読了日:02月23日 著者:横山秀夫
仮面病棟 (実業之日本社文庫)仮面病棟 (実業之日本社文庫)感想
ちょっと怖かったけれど、ドキドキしながらの一気読みでした。どんなストーリーなのか全体像がなかなかわからず、主人公と一緒に推理しながらすすんでいく。そして、その推理も裏切られる感じが面白かったです。
読了日:02月23日 著者:知念 実希人

読書メーター

2022年1月の読書まとめ

1月は27冊読みました。

1月の途中から仕事で疲れてきて、ペースが落ちました。

1月の読書メーター
読んだ本の数:27
読んだページ数:6219
ナイス数:73

パリの国連で夢を食う。 (幻冬舎文庫)パリの国連で夢を食う。 (幻冬舎文庫)感想
とても面白かったです。 国連の話と言うよりも、各国の文化の違い、そしてパリの風土を著者の日常から知ることができました。日常生活の些細なことが違う…それぞれの育ってきた国や地域によってこれほど異なるんだな、と感じました。 違いの背景を聞いてみると、それぞれにその意味はわかるけれども、文化の違いとわからなければ、冷たいと感じたり、おかしい?と感じたりする感覚も読んでいて感じました。 海外で生活したことのない私には、とても新鮮に感じられました。
読了日:01月03日 著者:川内有緒
異邦人 (PHP文芸文庫)異邦人 (PHP文芸文庫)感想
読みすすめていくにつれて、主人公の美術に関する思いの深さと京都言葉のに囲まれた生活とが、とても心地よく入ってきました。 センスや感覚に忠実に生きてきた登場人物たちがたどり着いた先は、行き着くべくして行き着いたところで、そうなることが、昔から決められていたように思えました。 優しい雰囲気の中にも芯の通った原田さんの作品に心が揺れました。よかったです。
読了日:01月03日 著者:原田 マハ
悪い女 暴走弁護士 (文芸社文庫)悪い女 暴走弁護士 (文芸社文庫)感想
初めに犯人らしい悪い女が出てくるが、本当にそうなのか… 最後にどんでん返しがあるのだろうか、と考えながら読みすすめました。人の思い込みや偏見は世の中にたくさんあるけれども、子どもの頃に感じた親への思いは、その人の土台となって一生変わらないモノなんだと感じました。
読了日:01月03日 著者:麻野 涼
君と夏が、鉄塔の上君と夏が、鉄塔の上感想
中学生の初々しいストーリー。 鉄塔についてまったく知らなかったので、いろいろな世界があるんだな…と とても興味深く読みました。ほのぼのと読めた作品でした。
読了日:01月03日 著者:賽助
ペルシャの幻術師 (文春文庫)ペルシャの幻術師 (文春文庫)感想
ペルシャから始まり、昔の幻術師のストーリーの短編集だった。 忍術も含め、昔はどの国や地域でも同じような幻術師がいたと言うことにちょっと驚いた。 今の時代は、科学で解明されていないことはないとされているけれど、人間の感覚を研ぎ澄ますことも少なくなってきて、より鈍感になってきているようにも感じられた。 本当に昔は幻術師がいたのかも。
読了日:01月03日 著者:司馬遼太郎
青い城 (角川文庫)青い城 (角川文庫)感想
この物語を読んで、初めは子どもの頃に読んだ「にんじん」を思い出した。いわゆる自己肯定感が低い人ではあるが、物語に出てくる周りの人はそれをいいことに、主人公をいじめている嫌な感じが、子どもの頃に感じた感覚にとても似ていた。途中からは、人を思う気持ちがとてもピュアで嬉しく感じた。最近の作品にはない、初々しいけど重厚な感じがあった。
読了日:01月04日 著者:モンゴメリ,谷口 由美子
白い体白い体感想
この後どうなるのか、ちょっと怖いような気がしました。周りの優しい人たちが、どんどんと太らせていって、それから・・・。
読了日:01月04日 著者:火乃沢明冬
ナベちゃんのヨメ (Kindle Single)ナベちゃんのヨメ (Kindle Single)感想
とても痛いところを突かれた。女性は、距離の近い男友だちを都合よく使っているのかも知れない。それは本当の友だちだと感じているのだけれど、男女関係に発展はしたくないと言う思いも、確かに裏にあるのではないだろうか。そう考えると、ナベちゃんはそのヨメの存在が唯一無二であって、とても幸せなんだと理解できた。短編でありながらパンチが効いていると、私は感じた。
読了日:01月04日 著者:辻村 深月
左遷社員池田 リーダーになる〜昨日の会社、今日の仕事、明日の自分〜左遷社員池田 リーダーになる〜昨日の会社、今日の仕事、明日の自分〜感想
ストーリーを通してマネジメントを学べる点では、とてもわかりやすくてよかった。組織を知る時の教科書として使用できそうに思った。
読了日:01月04日 著者:鈴木 孝博
月の娘にスープを送る月の娘にスープを送る感想
推理小説でIT関係の話だけれど、家族の物語。 その組み合わせが今風で、展開も面白く引き込まれました。 読む年代によっても感想は違うかと思いますが、とてもいいお話だったな、と感じています。
読了日:01月10日 著者:高山 環
教室が、ひとりになるまで (角川文庫)教室が、ひとりになるまで (角川文庫)感想
高山さんの作品2作目読みました。物語の土台の部分での発想が面白いと感じました。理小説なんだけれども、ヒントを与えられた推理もありながら、そこに物語自体がどうなっていくんだろう…という面白さがありました。
読了日:01月10日 著者:浅倉 秋成
Ork(オーク)-2006-Ork(オーク)-2006-感想
スマートフォンがまだメジャーではなかった時代の話だと言うこと。少し前だけれども、それほど世界観は変わっていない。逆にその時代に、こんな発想できたんだ…と驚きます。
読了日:01月10日 著者:高山 環
犬にきいてみろ 花咲舞シリーズ (Kindle Single)犬にきいてみろ 花咲舞シリーズ (Kindle Single)感想
短編。推理の入門編的なストーリーでした。登場人物の個性がそれぞれ出ているので、映像を思い浮かべられるような感じがありました。テレビドラマは見たことはないけれど、その中にあったのかな、と思いながら読んでいました。
読了日:01月10日 著者:池井戸 潤
燃えつきるまで (幻冬舎文庫)燃えつきるまで (幻冬舎文庫)感想
自分に受け入れ難い事実がある時の思考回路が再現されていた。とても、よくわかる感覚で、主人公がどんどんハマっていく様子が途中怖かった。最終的にこの話はどうなるのだろうか…と不安になった。は自分の思い通りにならないことをなかなか受け入れられないし、言葉になっていない部分を、わかっているのに勝手に解釈してしまう。弱い部分があるのだな、と感じた。
読了日:01月16日 著者:唯川恵
ねこつくりの宮ねこつくりの宮感想
高山ワールドに引き込まれました。やっぱり童話作家だからか発想が限りなく広がっている。小説というジャンルから始まるのではなくて、物語というところから始まっているように感じる。また今回も物語のベースに驚かされた。
読了日:01月16日 著者:高山 環
メタバースとは何か~ネット上の「もう一つの世界」~ (光文社新書)メタバースとは何か~ネット上の「もう一つの世界」~ (光文社新書)感想
そのモノがまだない時にそれをイメージするのはとても難しい。私にとっては、メタバースはそれほどリアルにわかる環境ではないのでピンとこないところもある。しかし、メタバースが生活に入ってくるのも感覚でイメージできる。それは、あっという間にiPadが生活の中に入ったり、家電とインターネットが繋がる生活がリアルになったことを実感しているからである。きっと、私はこの本を読んで、著者の言いたい内容をしっかりと理解できていないだろうな、と思っている。でも、この本ですごくたくさんの刺激を受けたことは確かである。
読了日:01月16日 著者:岡嶋 裕史
斎藤一人 神的 まぁいいか (明るい未来を切り開く究極のコトダマ)斎藤一人 神的 まぁいいか (明るい未来を切り開く究極のコトダマ)感想
20年ほど前に一人さんの「100回聞きテープ」というCD(ややこしい)を聞いていました。とてもたくさんのことを教えてもらいました。久しぶりにお名前を見たので読んでみました。やっぱり変わっていないな、一人さん。最後にコロナのことについてもお話しになられていたので、興味深く読ませてもらいました。どんなことがあっても、本当に心をしっかりと持っていきたいと思いました。
読了日:01月16日 著者:斎藤一人
記憶の森の魔女記憶の森の魔女感想
ミステリーのような展開だったけれども、認知症の方の世界はそう言うことかも知れないな…と感じました。「なんでわからないんだろう?」ではなくて、捉え方が違うというところをしっかりと理解することが大事だと思えました。物語の発想が面白いと思いました。
読了日:01月22日 著者:くみた柑
パリでメシを食う。 (幻冬舎文庫)パリでメシを食う。 (幻冬舎文庫)感想
大人になって海外へいくというのは、選ばれし人だと思っていたので、それが自分の思い込みだとわかりました。きっかけは些細なことであっても、経歴がなくても、そこへ行ってやりたいことがあれば、行けばいいのだと感じました。登場された人たちは、自分の気持ちを一番に考えて生きているな。私たちには可能性があったんだ…と気付ける本でした。
読了日:01月22日 著者:川内有緒
武器としての図で考える習慣: 「抽象化思考」のレッスン武器としての図で考える習慣: 「抽象化思考」のレッスン感想
とてもわかりやすく思考について理解できた気がしました。確かに私の周りにいる頭の切れる人も、図を描いていました。図にできることが、シンプルにそのものごとの本質を理解できているというところであるとわかったので、紙にできるだけ図を描いて思考を深めたいと思いました。楽しくなりそうな気がしました。 
読了日:01月22日 著者:平井 孝志
ピグマリオン (光文社古典新訳文庫)ピグマリオン (光文社古典新訳文庫)感想
この物語はもしかしたら…と思いながら読み進めました。思ったこと。一つは英語は発音が難しいっていうこと。文字と発音が異なっているから、育ちつ場所によってその発音が変わってしまう。物語の土台が納得できました。もう一つは「マイフェアレディ」の結末がまったく違うことに驚いたけれど、主人公が自立した女性に成長できたところを誇らしく見ることができました。 マイフェアレディ」が好きだったわけではないが、薄らと覚えていて、偶然読んだ「ピグマリオン」がオリジナルだったんだ…と、とても得をした気分になりました。
読了日:01月22日 著者:バーナード・ショー
ウィザードグラス (双葉文庫)ウィザードグラス (双葉文庫)感想
小説ではあるけれど、情報化時代の恐ろしさを垣間見た気がしました。最低限の個人情報には気を使っていますが、SNSや端末を知られることがどう言うことか今ひとつピンときていなかったです。もしも、端末のやり取りの内容やGPSの位置情報が集約され、管理されるとすれば、怖いと思いました。そう言った技術を正しく使うことが、私たち人間に求められているんだな…と強く感じた作品でした。こう言う内容のストーリーが出てくるのは、時代だなと感じたのと、こう言う技術系の内容は、すぐに古くなってしまうのかも知れないなとも思いました。
読了日:01月22日 著者:根本聡一郎
アスクレピオスの杖アスクレピオスの杖感想
AIが活用される時代になると、医療分野では人間の目での見落としや治療者の経験値の差から治療方法が異なるようなことが減ってくるのだろうな…という感覚は漠然とは持っている。そういう時代になって、本当にAIに任せ切りで信用できるのか、という鋭い視点を持ったストーリーになっていた。最近読んでいる推理小説は、たまたまその舞台がAIだったり、ネット上のSNSだったりで、時代の移り変わりを肌で感じている。これからもどんどんと新しい分野の推理小説が出てくるのだろうと感じている。
読了日:01月23日 著者:浅谷 祐介
心の休ませ方 「つらい時」をやり過ごす心理学 (PHP文庫)心の休ませ方 「つらい時」をやり過ごす心理学 (PHP文庫)感想
何の気なしに読み始めたこの本。 私の子どもの頃、そして今にドンピシャすぎてびっくりしました。夫にも読んでもらいました。本当に甘えを搾取された子どもは恨みを心の中にためています。まさかこんなにキチンと言語化されているなんて驚きました。 そんなにたくさんこんな感情を持っている人がいるのだろうか。共感できる人がいるんだろうか。
読了日:01月23日 著者:加藤諦三
ゴルゴタ (徳間文庫)ゴルゴタ (徳間文庫)感想
一つ一つは非常に残忍な話だったが、筋の通った読んでいてスッキリするストーリーだった。家族をはじめとする、人と人との絆と、国を守るということの意味を考えさせられた。何をもってこの国を守るといえるのだろうか…主人公の思考や生き様に共感できるような部分が少し見られた。
読了日:01月23日 著者:深見真
叫ぶ臓器 (文芸社文庫)叫ぶ臓器 (文芸社文庫)感想
臓器に関するストーリーは、お金との関係やアジア圏の国が出てくるけれど、こんなことあるのかな…と思いながら読んでいました。健康を手に入れようと思うと、最終的には臓器へたどり着くのだな、と。主人公が薬剤師ならではの視点でこの問題を切ったけれど、確かに移植手術の数に比例せず手術後の薬が、今この日本でも処方されているとしたら…本当はどうなんだろう?と考えました。
読了日:01月30日 著者:麻野 涼
人生の短さについて 他2篇 (光文社古典新訳文庫)人生の短さについて 他2篇 (光文社古典新訳文庫)感想
以前にも読んだことがあったけれど、今回はとても心に響いた。こんな内容だったかな…と感じた。「母ヘルウィアへのなぐさめ」の内容が心に刺さりました。母性のような、本当に大きな愛を感じ、これが約2000年も昔の人が考えていた内容だと考えると、本当に哲学が発達していたんだな、と思えた。文明が発展する前でも、哲学は発展し、それは今でも十分通用する内容であって、逆に今よりも筋の通った道徳のようなものがある。セネカの時代には、この内容をどう思って読んでいたんだろうか…と、2000年前に少し思い巡らせた。
読了日:01月31日 著者:セネカ

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