2022年8月読書まとめ

振り返ってみると、8月は長かったな…という感想。

月初めに読んだ作品が、すごく昔のことのように感じられます。夏休みもあって、いろいろなジャンルで、たくさん読めた気がします。

今月は今更ながら「夢をかなえるゾウ」シリーズを読んで、また面白い本があるんだな、と実感しました。すごく昔からあったのに、なぜか避けていました。最後は月をまたいで山口周さんにはまっているところです。何度も、再読ばかりしています。

8月の読書メーター
読んだ本の数:36
読んだページ数:12268
ナイス数:320

“一生美人”力“一生美人”力感想
何気なく読み始めたけれど、とっても良かった。50代の私に響く言葉が多くあった。若さがなくなってくる時に若さで補うのではなく、知性やセンスでその部分を埋めていくと言うこと。見た目の若さばかりを追っていたらダメだな、と思った。軽く読めるいい本でした。
読了日:08月01日 著者:齋藤薫
養老院より大学院 (講談社文庫)養老院より大学院 (講談社文庫)感想
50代になって、昔習っていたピアノを学びなおすという「老後とピアノ」という本を読んだ。50代になって、子育てや仕事等、生活に少し余裕が出てくると、自分のやりたかったことを実現しようと思う時期なのかも知れない。大学院での勉強は私も魅力的に見える。大学院というステイタスというよりは、勉強したいという気持ちの方が大きい。生活など、自分の分野では、すっかり刺激が少なくなっている50代にとっては、しんどい思いをしてやり遂げる達成感はちょうどいい刺激になるだろうと感じた。
読了日:08月03日 著者:内館牧子
脳を鍛えるには運動しかない! 最新科学でわかった脳細胞の増やし方脳を鍛えるには運動しかない! 最新科学でわかった脳細胞の増やし方感想
再読。とにかく、運動が身体にいいことがよく分かった。心が病んでしまうと、ひきこもりがちになるけれど、そういう時にこそ動くことが大切だということがわかる。運動というと、何か体育の運動のようだけれど、そうでなくても、その人にあった身体を動かすことが、脳を活性化させて、さらにそこから生活が変わっていくと感じた。筋肉をつけることでも日常生活が楽になるということも実感として感じられた。
読了日:08月03日 著者:ジョン J. レイティ,エリック ヘイガーマン
世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」 (光文社新書)世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」 (光文社新書)感想
とても面白かった。表面的な内容ではなく、その根拠がしっかりと示されていて納得ができた。美意識や直観というものは、論理的な思考とはまったく正反対であるけれど、ポイントポイントで、その力が鋭く発揮されていると言うこと。美意識という言葉の中に、その人の哲学が入っていて、それなくしては、芯のないものになってしまうように思った。美意識はその人そのものを表す軸のように感じられた。まだ自分で言語化し切れないので、もう一度読もうと思う。とにかく、 システムの世界と美意識の世界の繋がりがポイントだと言うこと。
読了日:08月03日 著者:山口 周
夢をかなえるゾウ1夢をかなえるゾウ1感想
久々に、こういう類の本を読んだ。面白かった。また、関西弁がうまいし、私が言うのもなんですが、笑いのセンスがすごい。掛け合いが面白い。それでいて、いいことを言っているので入ってくる。今まで何度もこの表紙を見ていたが、食わず嫌いだった。
読了日:08月07日 著者:水野 敬也
夢をかなえるゾウ2夢をかなえるゾウ2感想
今ごろ、夢をかなえるゾウにハマりました。面白いです。それぞれの神様のキャラや、垣間見れる神様事情もなかなか。笑ってしまう。それでいて啓発本であるところ、偉人の名言が至るところに散りばめられていて、その散りばめられ方がまた、印象深い。次の巻が楽しみ。
読了日:08月07日 著者:水野敬也
夢をかなえるゾウ3 ブラックガネーシャの教え夢をかなえるゾウ3 ブラックガネーシャの教え感想
本当に今さらながらハマっています。今回の登場人物は女性ということで、同性から見ても、ガネーシャとの出会い辺りは、女性ってキツイよね(私にも思い当たる節あり)と1、2作目との違いを感じていました。最後には、女性の潔さと(そういう女性ばかりではないと思いますが)、まさかのガネーシャの・・・。ストーリーというか、細かな設定などはもちろん面白くて、その中に偉人の名言が、ガネーシャの関西弁で入ってくる感じが、今回も絶妙でした。
読了日:08月08日 著者:水野敬也
夢をかなえるゾウ4 ガネーシャと死神夢をかなえるゾウ4 ガネーシャと死神感想
今回は、ちょっと哲学的な要素が強かった。ガネーシャのキャラがあるので、面白く入ってきた。死について、人がどうとらえたらいいのか。近代文明が発達して、医学が進歩してきて、死と闘う風潮が出てきたとのことが、そうなんだ…と衝撃的だったけど、すごく納得できた。私たち現代人は死についての捉え方を、考え直す時期かもしれないと感じさせられた。重い話題をガネーシャの語りで、偉人のエピソードを交えて語られる感じがよかった。
読了日:08月09日 著者:水野敬也
私とは何か――「個人」から「分人」へ (講談社現代新書)私とは何か――「個人」から「分人」へ (講談社現代新書)感想
「分人」という概念、初めは捉えにくかったが、だんだんと私の中に入ってきた。「分人」という単位で考えると、人はいくつもに分かれていると実感。そして、誰かの死を迎えた時に、その分人は休止する。だから実はそれは、漠然とそのことに関して悲しいのもあるのだが、さらに掘り下げると、自分の分人がいなくなることが悲しいということもあると。説明は難しいけれど、これが、一番納得できたところだった。「分人」という概念をもって、人の心を紐解くとシンプルなところがあると感じた。
読了日:08月09日 著者:平野 啓一郎
空白を満たしなさい(上) (講談社文庫)空白を満たしなさい(上) (講談社文庫)感想
だいたい上下巻あるものの時は、上巻を読み終わってもドキドキ感のない時が多いけれど、この作品は、作品に入り切って本当にどうなるんだろう?と言う不安が強かった。この段階では周囲の人の素振りが、みんななかなか怪しげさを醸し出す気がしてしまう。下巻の展開が楽しみ。
読了日:08月10日 著者:平野啓一郎
空白を満たしなさい(下) (講談社文庫)空白を満たしなさい(下) (講談社文庫)感想
平野さんの「私とは何か」を先に読んでいたので、分人という概念がスムーズに入ってきた。逆に、小説の中の方が具体的で分人の概念を理解しやすく感じた。分人と言う考え方を用いると、その人と人との間にあるその雰囲気について、とても明快に説明ができると思う。読み終わる頃には、復生者の世界がすっかり日常の中にあるような、複生者が静かに存在感のあるものになっていた。
読了日:08月11日 著者:平野 啓一郎
氷菓 (角川文庫)氷菓 (角川文庫)感想
久しぶりの学園もの。事件と言うほどでもないが、不思議なことがテーマだった。小さなヒントからの推理。謎解きの場面がないことにはじめは驚いたが、新鮮な感覚があった。昔で言う無気力な高校生が、自分の推理力によって高校生活を謳歌していくのか、という予感。
読了日:08月12日 著者:米澤 穂信
鋼の自己肯定感 ~「最先端の研究結果×シリコンバレーの習慣」から開発された“二度と下がらない"方法鋼の自己肯定感 ~「最先端の研究結果×シリコンバレーの習慣」から開発された“二度と下がらない"方法感想
一番心に響いたところは、自己肯定感と自己有用感や自己効力感とを混同している人が多く、それは危険なことだと言うこと。誰かの役にたつことで、自分の役立ち感は上げられるが、それがなくなった時に自分の価値を感じられなくなる。人の支援をする事で、一時的に自分の心を埋めることはでき、幸せそうな感じにはなるが、それは根本的な解決にはなっていない。ありのままの自分を受け入れることが、最終的には自己肯定感を上げる根本だとわかった。自己有用感、自己効力感と間違えないようにしたい。
読了日:08月13日 著者:宮崎 直子
悼む人 上 (文春文庫)悼む人 上 (文春文庫)感想
つかみどころのなく、惑わされなく強い主人公の雰囲気に魅了された上巻でした。それぞれの人の死の背後にあるストーリーを知ることで、下巻がどのように展開していくのかが楽しみです。
読了日:08月14日 著者:天童 荒太
悼む人 下 (文春文庫)悼む人 下 (文春文庫)感想
すごく深すぎる…。死者を悼むことで、その人の生や、そこにどんな愛があったのかを見つめる。自分が悼むことで自分の心が落ち着いていくことも、死を眺めながら、生を感じることにつながるような安心感を感じた。人を悼むとは、簡単に言うと、とても優しい気持ちになれる気がする。そして、痛まれるととても心が満たされると思った。 この作品を読んで、今まで考えてもみなかった、悼んでくれる人がいることからの安心感を感じた。上下巻合わせて、じわじわと暖かい気持ちが入ってきた。
読了日:08月15日 著者:天童 荒太
ブロードキャスト (角川文庫)ブロードキャスト (角川文庫)感想
湊かなえと言うだけで、構えて読んだが爽やかなストーリーだった。高校放送部の一夏の青春という感じだったが、その中に、強いて言えば、空気が読めず、自己中な3年生女子の雰囲気なんかは、湊さんの視点ぽいところかな、と思った。
読了日:08月16日 著者:湊 かなえ
ほかならぬ人へ (祥伝社文庫)ほかならぬ人へ (祥伝社文庫)感想
人と人との心のつながりは、説明することのできないものがあって、だから恋愛って深いんだよね…という気がしました。人の魅力ってそれぞれあって、また、どの部分に魅力を感じるかはそれぞれに違っていて「だから人間って面白い」と思えるところと、上手くいかなかった時には「なんで?」と思えるところがある。香水をつけていなくても香り立つものは、人間として感じるフェロモン的なモノで、人間として、魅力的に感じるところがあったんだろうな、と思った。
読了日:08月16日 著者:白石 一文
三体三体感想
虐げられていた時代の中国の話から、VRゲームへ移行しながら、ゲームと現実との境界がなくなりながら、ゲーム内の内容が、とても面白かった。知らぬ間に、ゲームと宇宙とが合わさって壮大な話へと展開。宇宙の内容が出てくると、地球上の時間とのギャップを強く感じることで、心の縛りがなくなる感覚をもらえる。そんな時に、小説ってすごいなと感じる。そして、宇宙の話になると、SFと割り切れず、もしかするとという可能性を感じて、ちょっとドキドキするところも面白い。
読了日:08月16日 著者:劉 慈欣
暴虎の牙暴虎の牙感想
三部作だったんだと読み終わってから知る。初めから読めばもっと面白かったかも。ヤクザも恐れない、怖いものなしの愚連隊の主人公。誰がスパイかも思い当たらなかったが、そこからの展開と、ある意味、主人公の抱えている人に対する思いの深さがあった。少年の心が抱えたものをそのまま持ったまま大人になった、主人公を見えた。少し心が痛んだ。
読了日:08月16日 著者:柚月裕子
きいろいゾウ (小学館文庫)きいろいゾウ (小学館文庫)感想
とってもピュアな大人の話だった。物語の中にずっと、寂しい感じが漂っている。周りの人たちの明るさのせいか、安心してすごく心に響くものがあって、少し背伸びした恋のせいか、どうしようもなく切ない思いが突き刺さる気がした。すごく心に素直に入ってくるこの感覚。素晴らしいと思いました。
読了日:08月19日 著者:西 加奈子
ムーンナイト・ダイバームーンナイト・ダイバー感想
震災後の、人の思いと流れていく時間との葛藤が感じられた。化石の話、いつの時代かにまた海底が山になって、また海底になって…と考えると、地球にとってほんの少しの時間なんだろうな、と思った。
読了日:08月19日 著者:天童 荒太
静人日記静人日記感想
悼む人と違って、基本的には日記形式の部分が多く日々の人の死の情報として入ってくることで、毎日たくさんの人が亡くなっていることを感じた。前作よりも、少しストーリー性が弱かった。
読了日:08月20日 著者:天童 荒太
対面・電話・メールまで クレーム対応「完全撃退」マニュアル 100業種・5000件を解決したプロが明かす23の技術対面・電話・メールまで クレーム対応「完全撃退」マニュアル 100業種・5000件を解決したプロが明かす23の技術感想
カスタマーハラスメントやモンスター化する高齢者は、何となく想像できた。誤って済む問題、ギブアップトーク、相槌、禁句、等。どの業種でも、実際に使えそうな内容が盛りだくさんだった。できることとできないこととを、より分けて、最終的には、積極的放置を使う。すべてがそう上手くいくことばかりではないと思うが、心強いと思った。もう一度読みたい。
読了日:08月20日 著者:援川 聡
命の経済~パンデミック後、新しい世界が始まる命の経済~パンデミック後、新しい世界が始まる感想
状況初期の頃から加筆されているのか、若干古く感じるところもある。けれど、パンデミックがあってもなくても、この本は執筆されていたのではないか。心に響いたところは、孤独という伝染病について。今後、人類はどうなっていくんだろうかと感じた。すべてを含めて、今が、世界が変わっていく時期だとわかった。少し不安はあるが、実際に5年後、10年後には世界がすっかり変わってしまうと思った。その時に、日本は国としてどうなっているのか不安になった。
読了日:08月20日 著者:ジャック・アタリ
悪童日記 (ハヤカワepi文庫)悪童日記 (ハヤカワepi文庫)感想
戦時中の子どもたちの生き様を垣間見た。内容は、とても衝撃的だったが、そこに悲壮感はない。大人びた双子の子どもたちの考えることは、何のしがらみが無くあまりにも正しい。主人公の双子の思考が想像できず、読みすすめても最後まで、すべてが新鮮だった。魔女と呼ばれる祖母はひどい人だと初めは感じたが、実を取る双子と根本で同じ種類だったのかも知れない。そして衝撃の結末。次作が楽しみになった。
読了日:08月20日 著者:アゴタ クリストフ
ふたりの証拠 (ハヤカワepi文庫)ふたりの証拠 (ハヤカワepi文庫)感想
こんな種類の、面白いと感じる作品は初めてだった。2作目、子どもが大人になっていくが、発想は変わらず、恐ろしい中にもピュアな感覚が見えてくる。「悪童日記」もそうだったが、解説が詳しく記されていて、読み終わってからの答え合わせにもなり、さらに世界が広がる。主人公の行方がわからないまま終了しているので、その後がまた楽しみになった。
読了日:08月21日 著者:アゴタ クリストフ
第三の嘘 (ハヤカワepi文庫 ク 2-3)第三の嘘 (ハヤカワepi文庫 ク 2-3)感想
何とも、第3の嘘とは。と言うことは、第1、第2の嘘は。すごく心を揺さぶられて、翻弄されました。空虚というか、不思議な感覚。読書をして、こんな感覚はなかなかないと思う。すべてを含めて、よくできた作品だと感じる。
読了日:08月21日 著者:アゴタ クリストフ
京都寺町三条のホームズ (双葉文庫)京都寺町三条のホームズ (双葉文庫)感想
オーディブルで再読。ついつい、気になって読んで(聞いて)しまいました。読んでもらうとまた、自分の想像とは、まったく違った世界が展開されていて、面白いような、自分の想像を崩されたような微妙な感じでした。でも、2巻、3巻と後を追いたい気持ちは強いです。2年前にひたすら読んだので、こんな話だったっけ?と少し懐かしく感じました。
読了日:08月24日 著者:望月 麻衣
ようこそ、わが家へ (小学館文庫)ようこそ、わが家へ (小学館文庫)感想
池井戸さんらしい会社模様と、家庭を舞台としたトラブルが同時進行。繋がってるのかな、なんて考えながら読み進めました。相手がわからない怖さを感じました。でも、きっと、勧善懲悪だろうと、安心して読んでいる自分がいました。
読了日:08月24日 著者:池井戸 潤
巡礼の家巡礼の家感想
すごく心温まる作品だった。全貌がわからないまま、少しずつ進んでいく中にも、不安ではなく、主人公が感じている安心感が私にも感じられて、心地よかった。不思議な力がベースにありながら、それが、すっと生活に入っているような、違和感のない世界があった。また、主人公自身の謎とが混ざり合って、少しミステリー的な雰囲気もあった。読んでいて楽しく、主人公の成長を見守っている立場で読めた。道後温泉は、私も大好きな温泉だったので舞台になっていることにも親近感をもてた。
読了日:08月24日 著者:天童 荒太
思い出が消えないうちに思い出が消えないうちに感想
最近、心が温まる本が続く。未来と過去とが登場するので、私にとっては、少し頭がこんがらがる場面もあったが、深く考えなくても温かい気持ちになっているのでいい、と思えた。未来に行きたい人、過去に戻りたい人、それぞれがそれぞれの思いを持っていて、意外と近くの人に思いが伝えられていないことがきっかけとなっている。自分の生活を振り返っても、そうだな…と思える。身近な人に思いを伝えることは大切だと感じられた。
読了日:08月24日 著者:川口俊和
ドーン (講談社文庫)ドーン (講談社文庫)感想
分人についてまた理解が深まった。ストーリー自体の時間軸が、行ったり来たりするので、頭を切り替えて整理しながら読んだ。そのことが私にとっては結構、頭を使う内容だった。宇宙生活やARなどに囲まれた未来社会でも、人間がもつ分人は変わらず存在している。分人という捉え方が浸透している様子を読んで、分人の感覚を自身でもつことができれば、それぞれの心地よさ等からも、色々なことに気づき整理ができるように感じられた。
読了日:08月27日 著者:平野 啓一郎
決壊 上巻決壊 上巻感想
分人がテーマかなと思いながら読み進めていると、いつの間にか、結構、緊張感のある殺人系推理も入ってきていた。わかったと思い込んでいた全体像が違ったのか、誰が?と言うところがわからずドキドキしたまま、下巻へと続いた。早く読みたい。
読了日:08月28日 著者:平野 啓一郎
世界観をつくる 「感性×知性」の仕事術世界観をつくる 「感性×知性」の仕事術感想
戦後、日本が役に立つものを作って世界へ販売して行ったことで、ヨーロッパ諸国では、時計、車、カメラ等がブランド化していったと言うことが衝撃的だった。国内からの視点からしか見ていなかったので、納得できた。今後は、行き詰まった日本がどうブランド化できるのかと言うこと。組織でも社会でも、世界観を伝えると、人がそれに向かって動くと言うことがわかった。それぞれの思い浮かべるものが違うが、世界観を伝えることで、他人事ではなくなる。説得しなくても共感することで伝わることが多くあるとわかった。
読了日:08月28日 著者:山口 周,水野 学
夢をかなえるゾウ0(ゼロ) ガネーシャと夢を食べるバク夢をかなえるゾウ0(ゼロ) ガネーシャと夢を食べるバク感想
今回は、とても行儀のいいというかガネーシャのことを思いやる人間と当たって、今までと一風違った展開だった。ガネーシャ自身が抱えていた心の重荷にも触れながら、お互いに助け合い、まさに絆がテーマだったと感じた。個人的には「自分と同じ境遇の方を救うことを通して、自分を救いたい」と言う言葉が、私の胸を打った。私の心を言語化してもらえた。
読了日:08月29日 著者:水野敬也
ドラママチ (文春文庫)ドラママチ (文春文庫)感想
最近、ご無沙汰していた角田さんの本。今の私の心情とはかけ離れていて、共感はできなかった。もう少しドヨーンとしている時に読めば、一緒にストーリーに入れたかも。タイミングとか色々合わせて、ちょっと残念。
読了日:08月29日 著者:角田 光代

読書メーター

2022年7月読書まとめ

7月も現在流行っている感染症から、体調不良が続いて、読書を1週間は中断してしまいました。その割には、深い作品が多かったように思います。いい作品に出会った時には、本当に嬉しいです。今月は、いい作品が多かったです。

7月の読書メーター
読んだ本の数:34
読んだページ数:10948
ナイス数:225

ソロモンの偽証: 第I部 事件 上巻 (新潮文庫)ソロモンの偽証: 第I部 事件 上巻 (新潮文庫)感想
同級生の転落死から中学生の生活に少しずつ変化が出てくる。思春期の多感な時期の生徒たちが、友人の死に疑惑を持ちつつ、全体像はまだまだ見えず、少しずつ何かに巻き込まれていくドキドキ感があった。
読了日:07月03日 著者:宮部 みゆき
ソロモンの偽証: 第I部 事件 下巻 (新潮文庫)ソロモンの偽証: 第I部 事件 下巻 (新潮文庫)感想
次々と事件が起きるが、まだ点と点でわからない段階。そして、自分たちが知りたいことがわからないまま、大人たちが隠してしまう。多感な時期の中学生たちが、悶々とした気持ちを自分たちでどうにかしたいと考え始める。大人たちが最善と思って選択していることが、この年代の子どもたちにとっては、そうでないこともあると感じた。だから一般的に思春期は難しいのかも知れない。
読了日:07月03日 著者:宮部 みゆき
ソロモンの偽証: 第II部 決意 上巻 (新潮文庫)ソロモンの偽証: 第II部 決意 上巻 (新潮文庫)感想
翻弄されていた自分の学校の問題に聡明な中学生たちが立ち向かおうとし始め、1部では学校で大人たちが主体だったが、2部は生徒たちが主体となって今まで起こった事象に正面から向かっていく。学校のその立場で考えながら動いていたけれど置き去りになっていた生徒たちだったが、腑に落ちる答えが欲しいと思う気持ちは新鮮で生徒らしい。たくさんの人を巻き込みながら、自分たちで逃げ隠れできない状況を作り、ものごとへ向かう姿に、大人にはない中学生パワーを感じる。
読了日:07月03日 著者:宮部 みゆき
ソロモンの偽証: 第Ⅱ部 決意 下巻 (新潮文庫)ソロモンの偽証: 第Ⅱ部 決意 下巻 (新潮文庫)感想
中学生たちが学校裁判のために人から話を聞く中で、いろいろな人間関係や、そこでの違和感を知っていく。中学生にできる事は限られているようだが、大人の方が今の生活を当たり前だと思っていても、そこから踏み出さないことが多いなと感じた。そして、真実のために思いがけず検事役を引き受け、その検事役自体は半信半疑でやっていた登場人物だったが、次第に周りの人へその意気込みは伝播していくと感じた。核となる人がいれば、周りの人は、人によって変わっていくように感じた。
読了日:07月03日 著者:宮部 みゆき
ソロモンの偽証: 第Ⅲ部 法廷 上巻 (新潮文庫)ソロモンの偽証: 第Ⅲ部 法廷 上巻 (新潮文庫)感想
中学生の学校裁判中、白熱したやりとりが行われた。弁護側検事側双方とも、聡明な中学生たちから、中学生ならではの視点からの真実が解明されていく。展開の中に少しずつ違和感を感じる場面もあり、真相にはまだ遠い感じを受けた。ストーリーの進展とともに実際の真相はどうなのかを、並行して読み進め、ほんとに面白い。中学3年生から見た大人はどう見えているのか。大人に正義を求めている生徒たちの思いや、大人のようになろうとする姿、私たちにとって仕方がないと感じるところで、あきらめないところにそのパワーを感じた。
読了日:07月03日 著者:宮部 みゆき
ソロモンの偽証: 第Ⅲ部 法廷 下巻 (新潮文庫)ソロモンの偽証: 第Ⅲ部 法廷 下巻 (新潮文庫)感想
何となくわかってきていた結末だったが、初めに転落死した生徒の兄が感じていた感覚をすっかり忘れていたことに自分自身で驚いた。学校のことばかりに目が行ってしまっていて、初めに答えをもらっていたような感覚だった。次から次へと色々なことが起こり、それに翻弄されながら過ごしていたけれど、中学生たちが自分たち自身のこととして捉えられていた。思春期とひと言でまとめるのも少し軽々しいが、大人になる前の子どもではない時期の中学生って、秘めているものが大きいと感じた。
読了日:07月03日 著者:宮部 みゆき
[下巻] 犯罪者 下[下巻] 犯罪者 下感想
上巻からの続きで展開が楽しみでした。少しずつ仲間を増やしながら、そうなると裏切りがないか、私が疑いながらもチームが出来上がっていく。それぞれの危険の中での行動に緊迫感があった。USBの動画が、どこかにあるではと思いながら最後まで来てしまった。動画の存在が証明されず、最終のもしも仮に…と世間で騒がれている様子を引いた視点から見ている感じに当事者になった気持ちがした。 もしも私なら…できないことが多いけれど、こんなに正しいと思うことを突き詰められる人たちがいたらと思うと、尊敬と心強さでいっぱいでした。
読了日:07月08日 著者:太田 愛
すべて真夜中の恋人たち (講談社文庫)すべて真夜中の恋人たち (講談社文庫)感想
些細な人間関係の中にある、奥深い感覚とはまた違う感覚でした。私はこのプラトニックな感覚が好きでした。それぞれの価値観があって、人との付き合いがある。大きな展開のない物語だったけど、心の揺れや心の動きが(主人公)とても伝わってきました。
読了日:07月08日 著者:川上未映子
マチネの終わりに(文庫版) (コルク)マチネの終わりに(文庫版) (コルク)感想
物語が終わって欲しくない…と思いながら読んだ。昔「マディソン郡の橋」と同じ印象をもった。ただ、20代、学生時代だったので意味がわからず、日常ばかりで、面白くなかったという感想を持った。でも、今50代になって、色々な感情がわかってとても奥深い作品だなと感じた。昔読んだマディゾン群の奥深さも、学生の私にはわからなかったんだろうと感じた。人は、歳と共に感じることが変わってくると感じた。
読了日:07月08日 著者:平野啓一郎
乳と卵乳と卵感想
まくし立てるような関西弁が心地よく、また内容が言い当てているところが面白かった。あっけらかんとした母親と、思春期で多感で感受性の高い娘の中にある思いが少しずつぶつかる様子が、とても刺激的だった。次元が違う親子のようだったが、繋がっているところに温かさを感じた。大きなストーリーも面白かったけれど、ちょっとしたところどころにツッコミが入っているところも面白くて気に入った。
読了日:07月08日 著者:川上未映子
できないのはあなたのせいじゃない――ブレインロック解除で潜在能力が目覚めるできないのはあなたのせいじゃない――ブレインロック解除で潜在能力が目覚める感想
ブレインロックを仕方がないと思っていたけれど、解除すればいいと思えた。自分のせいではないと思い、人のせいにしていたところに気付かされた。私たちの思考が色々なところから縛られていることがわかりました。想像以上にしっかりした内容で何度も読み返したいと思います。
読了日:07月08日 著者:勝間 和代
流 (講談社文庫)流 (講談社文庫)感想
人はそれぞれ、自分の考えを信じながら、自分の家族を守り、生きているんだと感じた。しばらく推理ものばかり読んでいたので、最後まで犯人がわからないところに引っかかってしまった…私にとっては深すぎる作品だと思った。
読了日:07月09日 著者:東山彰良
罪の声 (講談社文庫)罪の声 (講談社文庫)感想
あまりにもよく知っていた事件で、小説として読めなかった。テープは当時ある電話番号で聞けたので、高校生だった私が聞いた。すごく衝撃的だった。同年代で関西京阪地域におられた方にとっては、とても刺激的な小説だと感じた。高校生ながら、この声の子はどう思ってるんだろうかと頭をよぎった。その子たちのその後が、小説通りかどうかはわからないが、とにかく犯罪に手を染めることは、家族など自分に関わる人たちの人生を狂わせてしまうことは確かだと思った。
読了日:07月14日 著者:塩田武士
64(ロクヨン) 上 (文春文庫)64(ロクヨン) 上 (文春文庫)感想
警察組織の複雑さを知った気がした。警視庁と地方と、キャリアとそれ以外と、職種の違い?が複雑に絡み合いながら、はいかイエスかしかない世界って、なかなか、一枚岩になるのは難しいな…すごい組織だと初めて感じた。企業よりも、それぞれの思いや立場を持った人が集まって、それが一つになることがあるんだろうかと、上巻を読み終わった時に感じている。
読了日:07月15日 著者:横山 秀夫
64(ロクヨン)(下) D県警シリーズ (文春文庫)64(ロクヨン)(下) D県警シリーズ (文春文庫)感想
上巻から続く、組織が一枚岩となっていないところをクローズアップした感じになっているが、それぞれの立場から県警を守りたいという気持ちは強く感じられた。 だいたいの推理小説は、主人公が謎を解き明かすことが多いが、推理のその上を行く人がいたところに驚きと、安心感とがあった。 大きな組織をまとめていき、さらに事件を解決していくとなると、想像もつかない統率力が必要なんだと感じた。側から見ると統制の取れた組織内でも、組織内にはいろいろな思いを持っている人がいるんだと感じた。面白かった。
読了日:07月16日 著者:横山秀夫
あの日あの日感想
科学的なことや真相はわからないが、当時記者会見から、その丁寧な対応にとても感心しました。その時、裏ではこんな思いをしていたと知るとともに、ツラいことから逃げずに信念を貫きたいという思いの強い人だと感じた。 そもそも、凡人の私にはSTAP細胞がどうであれ、日常にはさほど影響がなかった。小保方さんの可愛さにマスコミが乗っかっていたのは素人ながらにも感じていた。それが最も気の毒だったと思う。 この一冊からだけだが、内容やその表現の仕方や思考を垣間見えるだけでも、一般的な常識を持った聡明な人だと感じた。
読了日:07月16日 著者:小保方 晴子
小保方晴子日記小保方晴子日記感想
出版のために加筆修正はしているにしても、自分の信念を持っていて強い人だと感じた。潰れそうな時にも、自分のために料理を作っているところから、本当に料理が好きなんだと感じる。困難にぶつかった時の小保方さんの心の動きを見ることで、自分との考え方との違いを感じた。自分がいっぱいいっぱいの時でも、近しい人に対し自分の感情を曝け出して当たったりせず、自分の中に押しとどめているところが、あの会見で見えた彼女の姿の核の部分なんだろうと思えた。
読了日:07月17日 著者:小保方 晴子
ねじまき鳥クロニクル ―第3部 鳥刺し男編―ねじまき鳥クロニクル ―第3部 鳥刺し男編―感想
村上春樹さんは、初めてかも知れない。1部2部はわからないことばかりで、どんどん不思議な世界へ入っていく感があった。伏線があるのかと思いながら、その時には理解できないことをたくさん持ったまま読み進めた。最終的に全体的に思考の世界、精神世界では理解できたような気がした。現実世界で起こったことの意図は私にはわからなかったが、一つの作品の中でこれだけ内容の幅を広げて、全てに新鮮さを持っているところがこの作品の魅力だと感じた。抽象的だが、どこが得意という感じでもなく、全てが奥深く描かれている雰囲気が良かった。
読了日:07月18日 著者:村上 春樹
心に刺さる「物語」の力 ──ストーリーテリングでビジネスを変える (フェニックスシリーズ)心に刺さる「物語」の力 ──ストーリーテリングでビジネスを変える (フェニックスシリーズ)感想
外国人は確かにストーリーを語るなぁ、と読んでいて感じた。そのまま真似をするわけではないけれど、ストーリーを話すと人の心に入って行きやすいということは理解できた。外国でストーリーという言葉だけれど、日本では、その背景とか経緯というとしっくりくるように感じる。それをするための、それに至ったストーリーがある。そのことを周りの人に知らせる。すごく大切なことだと感じた。人の心を動かす方法だと感じた。
読了日:07月18日 著者:キンドラ・ホール
HSS型HSPの快適ライフ: 我慢と不快にさようなら (Natural Sky文庫)HSS型HSPの快適ライフ: 我慢と不快にさようなら (Natural Sky文庫)感想
ご自身の経験から自分で検証されて、HSS型HSPについて書かれていた。具体的な日常生活の中での不快や我慢とそこからの改善について、わかりやすく丁寧に書かれているので、私もそう言うところあるな、でもちょっと違う…と色々考えながら読み進められた。HSSの自分の割合を知って、全てに反映させていくことが、生き方につながっているということがよくわかった。同じような不快を感じている読者へ、一足先に快適ライフを送れるようになった作者からの暖かいメッセージがあった。
読了日:07月19日 著者:ありんこ
老後とピアノ老後とピアノ感想
とっても面白かった。あの時代にピアノをやっていた女子なら共感できることがたくさん。あの頃は、ピアノは本当に楽しくなかった。でも、この本で、音符や記号の一つ一つに作曲家の思いがあることや、その素敵な曲を知ってもらうために披露することを知って、ピアノがすごく魅力的に見えてきました。やっぱり、やらされているのではなくて、自分でやりたいと思って弾くのとでは、最終的に向かうところが全く違ってくると思った。私もやってみようかな、なんてちょっと思いました。
読了日:07月20日 著者:稲垣えみ子
崩れる脳を抱きしめて崩れる脳を抱きしめて感想
今回は、恋愛小説を書いているのかと、ちょっと残念に思いながら読み進めていた。爽やかなストーリーだけど、やっぱり推理のさらに上をいく感じが、サラッとすごいと思った。
読了日:07月20日 著者:知念 実希人
ある男 (コルク)ある男 (コルク)感想
人って、自分の性格や生き方だけでなく、その人を取り巻く環境の影響がとても影響するのだと感じた。 戸籍を取り替えるという意味、犯罪に使われるのではなくて、新しく生まれ変わって生きていくことで、自分の思うような生き方ができて幸せなのなら、それもありなのかもと思った。逆に、そうしなければ、自分らしく生きることができない。そういう私も自由に生きているようで、今まで生きてきたことで、色々なしがらみがあるのかと思うと、新しく生まれ変わってなりたい自分になるというのは、誰にでもある願望なのかも知れないと思った。
読了日:07月23日 著者:平野啓一郎
犬がいた季節犬がいた季節感想
ちょうど平成の時代を流行歌とともに振り返る…ようなところがあり、だいたい同年代だったので、懐かしく読めました。どんな動物でも敏感なので、犬に人のフェロモンがわかるなら面白いと思った。そうなのかも知れないとも感じた。
読了日:07月23日 著者:伊吹有喜
頭のよさとは何か頭のよさとは何か感想
とても面白かった。何について感想を書いていいのかわからないくらい全部が刺激的だけど、全部、当たり前のことを指摘してくれていて、それができていないのが、日本なのかなと思った。日本では「荒立てない」ような空気があって、そこを忖度する人も頭のいい人だし、だから海外へ出る人も頭のいい人だし。そういう時代を論理的に見える化してもらえた。「頭の良さは能力ではなく態度である」やってみないとわからないから、頭を柔らかく歳をとりたいと思う。刺激的な雑談だった。
読了日:07月23日 著者:中野 信子,和田 秀樹
死神の浮力死神の浮力感想
サイコパスに立ち向かう一般人、という読んでいてハラハラする設定だった。そこに、死神がついていたので、それだけ聞くと、なんと怖いストーリーという感じだが、面白く読めた。サイコパスや一般人の仕事を心理学的な視点からも捉えていて、納得できるところも多かった。でも、やっぱり、助けてくれる人がいなければ、良心のないサイコパスを一般人が相手にするのは怖いと思った。
読了日:07月24日 著者:伊坂 幸太郎
さくら (小学館文庫)さくら (小学館文庫)感想
途中で何がテーマなんだろうか…と思いながら読み進めた。家族、そして性について、包み隠さずに描かれていた。偏見のない家族がオープンに性について考える。とてもいい家族だと思った。ただ、結末は私にとって意外だった。幼い頃に無邪気に感じた物ごとを、大人になり逆の立場で、残酷な事実として感じる。私は、何とも言えない悲しさを感じた。
読了日:07月27日 著者:西加奈子
悪人 新装版 (朝日文庫)悪人 新装版 (朝日文庫)感想
映画で見たことがあったが、本で読むとさらに心が痛んだ。いい人の心が傷つくストーリー、私はちょっと苦手。できれば避けて通りたいと思ってしまうが、読んでしまう。読み手の心をグッと動かすストーリーは、素晴らしい。本当の悪人って、どういう人のことを言うんでしょうか。また、心にすごく突き刺さりました。
読了日:07月29日 著者:吉田 修一
ムゲンのi : 上 (双葉文庫)ムゲンのi : 上 (双葉文庫)感想
上下巻あるものは、上巻はどうしても謎がわからないところが多くて、ちょっと物足りない感じがする。その分、期待感もある。想像していたよりもスピリチュアルなストーリーに戸惑ってしまった。どう繋がっているんだろうというドキドキ感と楽しみがある。
読了日:07月29日 著者:知念実希人
ムゲンのi(下) (双葉文庫)ムゲンのi(下) (双葉文庫)感想
いろいろな点がたくさん出てきて、少しずつ繋がって線になっていくが、まさか、そこを覆すのか…という衝撃があった。面白い。人の心の奥の奥にあるものって、どんな人でもとっても傷つきやすいものなのかも知れない。それを、大人になるにつれて、いろいろな何かをかぶせて、守って、日常何事もなかったように生活しているんだと思った。ムゲンの世界の構造は、本当にこんな風になっているように感じられた。
読了日:07月29日 著者:知念 実希人
【電子限定特典付】伝え方の魔術 集める・見抜く・表現する【電子限定特典付】伝え方の魔術 集める・見抜く・表現する感想
とても分かりやすかった。プレゼンの仕方からYouTubeまで、それぞれの特性を生かしての説明で面白かった。以前から知ってはいたけれど、視覚優位だということをもっと活用して、プレゼンの、特に視覚で表現しようのないところなどに、逆に活用することが、人の心を動かす仕掛けだと思った。また、容姿を気にするよりも単純接触効果を狙って毎日動画を配信するなど、特徴がそれぞれであることに納得した。
読了日:07月29日 著者:及川幸久
生と死を分ける数学:人生の(ほぼ)すべてに数学が関係するわけ生と死を分ける数学:人生の(ほぼ)すべてに数学が関係するわけ感想
数学の統計だけでも知っていると、世の中で飛び交っているその数字の意味がよく理解できると感じた。知っているか、知らないかで生死を分けることがあるということだった。数字を聞いた時にどれだけ、リアルにその数字を感じられるか、だと思った。日常に数字に触れていない私なんかは、そうは言っても…と思いがちだし、トリックにもやられてしまいがち。
読了日:07月29日 著者:キット・イェーツ
鉄の骨 (講談社文庫)鉄の骨 (講談社文庫)感想
池井戸潤さんらしい、悪役が存在する痛快なストーリーだった。初めに読んだ作品が「なるへそ」だったので、らしいと言うのがやっとわかってきた。建設業界が談合をしている意味、何のために談合をしていたのかがよくわかった。でも、談合は資本主義でなく、平等という感じで、昔から建設業界は安定を求めているということだったんだ。すべてがそうでないと思うが、時代が変わっていく中、その流れに適応できない業界はなかなか発展していかないと思った。建設業界のこれからはどうなんだろうか。
読了日:07月31日 著者:池井戸潤
蟻の階段 警視庁捜査一課十一係 (講談社ノベルス)蟻の階段 警視庁捜査一課十一係 (講談社ノベルス)感想
このシリーズの初期の作品を何冊か読んだことがあったので、読んでみました。この作品では、それぞれのキャラがすっかり出来上がっていて、全く違ったイメージを持ちました。以前は、刑事同士の人間関係などにドキドキ感があったけれど、それはすでに定番になって、推理の方に力が入っている感じがしました。前者を期待していたので少し残念。
読了日:07月31日 著者:麻見 和史

読書メーター

「老後とピアノ」稲垣えみ子

とっても面白かったです。

あの時代(私たちが子どもだった頃、昭和40年代後半から昭和50年代辺り)に、ピアノをやっていた女子なら、共感できることが盛りだくさんでした。

当時、子どもの頃は、私もピアノは本当に楽しくなかった…。

でも、この本で、音符や記号の一つ一つに作曲家の思いがあることや、その素敵な曲を知ってもらうために披露することを知って、ピアノがすごく魅力的に見えてきました。

やっぱり、やらされているのではなく、自分から「やりたい!」と思って弾くのとでは、まったく向かうところが変わってくると感じました。

私もやってみようかな…なんてちょっと思いました。指動くのかな・・・。

内容(Amazonより)

朝日新聞を退職し、50歳を過ぎて始めたのは、ピアノ。人生後半戦、ずっとやりたくても、できなかったことをやってみる。他人の評価はどうでもいい。エゴを捨て、自分を信じ、「いま」を楽しむことの幸せを、ピアノは教えてくれた。老後を朗らかに生きていくエッセイ集。

著者について

稲垣 えみ子(イナガキ エミコ)
自由人
1965年、愛知県生まれ。一橋大学社会学部卒業。朝日新聞社入社。大阪本社社会部、「週刊朝日」編集部などを経て論説委員、編集委員をつとめ、アフロヘアの写真入り連載コラムや「報道ステーション」出演で注目を集めたが、2016年1月退社。その後の清貧生活を追った「情熱大陸」などのテレビ出演で一躍時の人となる。著書に『死に方が知りたくて』(PARCO出版、1995年)、『震災の朝から始まった』(朝日新聞社、1999年)、『アフロ記者が記者として書いてきたこと。退職したからこそ書けたこと。』(朝日新聞出版、2016年)、『魂の退社』(東洋経済新報社、2016年)がある。
–このテキストは、tankobon_hardcover版に関連付けられています。

「あの日」小保方晴子

科学的なことや真相はわからないけれど、当時の記者会見の様子から、その丁寧な対応にとても感心していました。その時に裏でこんなにツラい思いをしていたと知ったことと、ツラいことから逃げずに、自分の信念を貫きたいという、思いがすごく強い人だと感じた。

そもそも、凡人の私にはSTAP細胞がどうであれ、日常にはさほど影響がなかったし、小保方さんの可愛さに、マスコミが乗っかっていたのも、素人ながらにも感じていた。たぶん、多くの人がそう感じていたんではないだろうかと思う。みんな他人ごとでテレビを見ていて、また視聴率が取れるから、取材が殺到して…それがとても気の毒だったと思う。

そして、マスコミや世間の声が大きくなったところから、ビビってしまった人たちが、ハシゴを外してしまう…ということは、他でもありがちなことだと感じた。

小保方さんを知っている訳ではないが、本の内容にある思いの表現の仕方や、思考を垣間見えるだけでも、一般的な常識を持った聡明な人だと感じた。

内容(「BOOK」データベースより)

真実を歪めたのは誰だ?STAP騒動の真相、生命科学界の内幕、業火に焼かれる人間の内面を綴った衝撃の手記。。

「小保方晴子日記」小保方晴子

「あの日」を読んで、小保方さんの思考を知りたくなり、2冊目を読んだ。

出版のために加筆修正はしているにしても、やっぱり、自分の信念を持っていて強い人だと感じた。

私は、ストレスがかかると食事が取れなくなるタイプだし、そもそも自分のために料理をすることへの魅力も感じない。でも、潰れそうな時にも、自分のために料理を作っているところから、本当に料理が好きなんだと感じた。

本の感想というよりも、困難にぶつかった時の小保方さんの心の動きを見ることで、自分との考え方との違いを感じた。私もあまり外に思いを発しないタイプだけれど、それでも「しんどい」「腹が立つ」と周りの人に発してしまう。

自分がいっぱいいっぱいの時でも、近しい人に対し自分の感情を曝け出して当たったりせず、自分の中に押しとどめているところが、あの会見で見えた彼女の姿の核の部分なんだろうと思えた。

内容(「BOOK」データベースより)

精神科入院、博士号剥奪、手記の執筆…理研退職からの650日間を綴る。STAP細胞騒動後、死の淵をさまよった孤独な闘いの記録。瀬戸内寂聴さんとの対談を再録(『婦人公論』掲載)。

著者について

小保方 晴子
早稲田大学、東京女子医科大学、ハーバード大学医学大学院、理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(CDB)で研究に従事。

「線は、僕を描く」砥上 裕將

水墨画をまったく知らない私が、文章で表現される世界で水墨画の魅力を知ることができた気がした。水墨画は絵だけれど、音楽のような、その瞬間に完結する芸術のように感じられた。

そして、水墨画を通し何かを表現することは、単純に描くということだけでなく、自分の内面を表現することの方が大きいと、教わった気がした。芸術に携わる人たちの心の動きをとてもうまく言葉で表現されていると感じた。

「この作品が映画化」と書かれていたが、水墨画を背景としたこの作品を文字で表現しているところに、この作品の凄さがあると感じている。逆にまた、この感覚、世界観を、映像で表現することも難しいだろうと感じた。

重複になるが、一般的に視覚から入る情報を文字のみで表現し、それを読者と共有し、共感や感動を与えているこの作品は、本当に素晴らしいと感じた。

内容(「BOOK」データベースより)

水墨画という「線」の芸術が、深い悲しみの中に生きる「僕」を救う。第59回メフィスト賞受賞作。 –このテキストは、kindle_edition版に関連付けられています。

著者について

砥上 裕將
1984年生まれ。水墨画家。本作で第59回メフィスト賞を受賞しデビュー。 –このテキストは、kindle_edition版に関連付けられています。

「罪の声」塩田武士

あまりにもよく知っていた事件で、小説として読めなかった。当時テープの声は、電話で聞け、中学生だった私が聞いていた。身近に感じられる内容だったので、その小説ということが衝撃的だった。

中学生ながら私も、この声の子はどう思ってるんだろうか…と頭をよぎっていた。

その子たちのその後が、小説通りかどうかはわからないが、とにかく犯罪に手を染めることは、家族など自分に関わる人たちの人生を狂わせてしまうことは確かだと思った。

その時代を知っていた者としては、とても面白く、小説としてとても読み応えのある内容だった。

内容(「BOOK」データベースより)

京都でテーラーを営む曽根俊也。自宅で見つけた古いカセットテープを再生すると、幼いころの自分の声が。それは日本を震撼させた脅迫事件に使われた男児の声と、まったく同じものだった。一方、大日新聞の記者、阿久津英士も、この未解決事件を追い始め―。圧倒的リアリティで衝撃の「真実」を捉えた傑作。 –このテキストは、kindle_edition版に関連付けられています。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

塩田/武士
1979年兵庫県生まれ。関西学院大学卒業後、神戸新聞社に勤務。2010年『盤上のアルファ』で第5回小説現代長編新人賞、’11年、将棋ペンクラブ大賞を受賞。’12年、神戸新聞社を退社。’16年、『罪の声』で第7回山田風太郎賞を受賞。同書は「週刊文春ミステリーベスト10」第1位、第14回本屋大賞第3位にも選ばれた。’19年、『歪んだ波紋』(講談社)で第40回吉川英治文学新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) –このテキストは、kindle_edition版に関連付けられています。

「マチネの終わりに」平野啓一郎

物語が終わって欲しくない…と思いながら読み進めた。

昔むかし「マディソン郡の橋」と同じような印象をもった。ただ、当時20代、学生時代だったので意味がわからず、日常ばかりで、面白くなかったという印象だった。

でも、今50代になって、色々な感情がわかってとても奥深い作品だなと感じた。昔読んだマディゾン群の奥深さも、学生の私にはわからなかったんだろうと感じた。人は、歳とともに感じることが変わってくると感じた。

好き嫌いは別として、同じ価値観を共有できる人に出会えることを幸せだと感じる。結果的にそれが、好きということになるのかもしれないけれど…。久しぶりに、フワッとした温かい気持ちになった。おばちゃんの私にとって、いい作品でした。

内容(「BOOK」データベースより)

結婚した相手は、人生最愛の人ですか?ただ愛する人と一緒にいたかった。なぜ別れなければならなかったのか。恋の仕方を忘れた大人に贈る恋愛小説。

著者について

平野 啓一郎(ひらの・けいいちろう)
1975年愛知県蒲郡市生。北九州市出身。京都大学法学部卒。1999年在学中に文芸誌「新潮」に投稿した『日蝕』により第120回芥川賞を受賞。著書は小説、『葬送』『滴り落ちる時計たちの波紋』『決壊』(芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞)『ドーン』(ドゥマゴ文学賞受賞)『かたちだけの愛』『空白を満たしなさい』、『透明な迷宮』、エッセイ・対談集に『私とは何か 「個人」から「分人」へ』『「生命力」の行方~変わりゆく世界と分人主義』等がある。 2014年、フランス芸術文化勲章シュヴァリエを受章。

「ソロモンの偽証」第Ⅰ部 事件上巻・下巻 第Ⅱ部 決意 上巻・下巻 第Ⅲ部 法廷 上巻・下巻 宮部みゆき

とっても読みごたえのある作品だった。

次を読みたくなる気持ちが、どんどん加速していった。6冊もあるのにあっという間だった。面白かった。

第Ⅰ部 事件 上巻・下巻 感想

同級生の転落死から中学生の生活に少しずつ変化が出てくる。思春期の多感な時期の生徒たちが、友人の死に疑惑を持ちつつ、全体像はまだまだ見えず、少しずつ何かに巻き込まれていくドキドキ感があった。まだ内容を理解している段階で上巻が終わった。

次々と事件が起きるが、まだ点と点でわからない段階。そして、自分たちが知りたいことがわからないまま、大人たちが隠してしまう。多感な時期の中学生たちが、悶々とした気持ちを自分たちでどうにかしたいと考え始める。大人たちが最善と思って選択していることが、この年代の子どもたちにとっては、そうでないこともあると感じた。だから一般的に思春期は難しいのかも知れない。

中学生の頃、自分は大人に近づいていると思っていたけれど、純粋な心と正義感がみんなにあったように思い出した。

第Ⅰ部 事件 上巻 内容(「BOOK」データベースより)

クリスマス未明、一人の中学生が転落死した。柏木卓也、14歳。彼はなぜ死んだのか。殺人か。自殺か。謎の死への疑念が広がる中、“同級生の犯行”を告発する手紙が関係者に届く。さらに、過剰報道によって学校、保護者の混乱は極まり、犯人捜しが公然と始まった―。一つの死をきっかけに膨れ上がる人々の悪意。それに抗し、死の真相を求める生徒達を描く、現代ミステリーの最高峰。

第Ⅰ部 事件 下巻 内容(「BOOK」データベースより)

もう一度、事件を調べてください。柏木君を突き落としたのは―。告発状を報じたHBSの報道番組は、厄災の箱を開いた。止まぬ疑心暗鬼。連鎖する悪意。そして、同級生がまた一人、命を落とす。拡大する事件を前に、為す術なく屈していく大人達に対し、捜査一課の刑事を父に持つ藤野涼子は、真実を知るため、ある決断を下す。それは「学校内裁判」という伝説の始まりだった。

第Ⅱ部 決意 上巻・下巻 感想

翻弄されていた自分の学校の問題に聡明な中学生たちが立ち向かおうとし始め、1部では学校で大人たちが主体だったが、2部は生徒たちが主体となって今まで起こった事象に正面から向かっていく。

学校は、その立場で考えながら動いていたけれど、置き去りになっていた生徒たちだったが、腑に落ちる答えが欲しいと思う気持ちは新鮮で生徒らしい。たくさんの人を巻き込みながら、自分たちで逃げ隠れできない状況を作り、ものごとへ向かう姿に、大人にはない中学生パワーを感じた。

中学生たちが学校裁判のために人から話を聞く中で、いろいろな人間関係や、そこでの違和感を知っていく。中学生にできる事は限られているようだが、大人の方が今の生活を当たり前だと思っていても、そこから踏み出さないことが多いなと感じた。

そして、真実のために思いがけず検事役を引き受け、その検事役自体は半信半疑でやっていた登場人物だったが、次第に周りの人へ、意気込みは伝播していく。核となる人がいれば、周りの人は、人によって変わっていくように感じた。渦ができた。

考えが違っていても、子どもの思いを聞き遂げ、応援できる親っていいなと思った。だから子どもも頑張れる…。

第Ⅱ部 決意 上巻 内容(「BOOK」データベースより)

二人の同級生の死。マスコミによる偏向報道。当事者の生徒達を差し置いて、ただ事態の収束だけを目指す大人。結局、クラスメイトはなぜ死んだのか。なにもわからないままでは、あたし達は前に進めない。だったら、自分達で真相をつかもう―。そんな藤野涼子の思いが、周囲に仲間を生み出し、中学三年有志による「学校内裁判」開廷が決まる。求めるはただ一つ、柏木卓也の死の真実。

第Ⅱ部 決意 下巻 内容(「BOOK」データベースより)

いよいよ動き出した「学校内裁判」。検事となった藤野涼子は、大出俊次の“殺人”を立証するため、関係者への聴取に奔走する。一方、弁護を担当する他校生、神原和彦は鮮やかな手腕で証言、証拠を集め、“無罪”獲得に向けた布石を着々と打っていく。次第に明らかになる柏木卓也の素顔。繰り広げられる検事と弁護人の熱戦。そして、告発状を書いた少女が遂に…。夏。開廷の日は近い。

第Ⅲ部 法廷 上巻・下巻 感想

学校裁判では、中学生ながら白熱したやりとりが行われた。弁護側、検事側双方とも、聡明な中学生ならではの視点から真実が解明されていく。展開の中に少しずつ違和感を感じる場面もあり、真相にはまだ遠い感じを受けた。ストーリーの進展とともに実際の真相はどうなのかを、並行して読み進め、ほんとに面白い。

中学3年生から見た大人はどう見えているのか…。

大人に正義を求めている生徒たちの思いや、大人のように振る舞おうとする姿。私たち大人から見れば、仕方がないと感じるところで、あきらめないところにパワーを感じた。

何となくわかってきていた結末ではあった。転落死した生徒の兄が感じていた感覚を、すっかり忘れていたことに自分自身で驚いた。何もわからない初めに答えをもらっていたのに、学校のことばかりに目が行ってしまっていたという感じ。

次から次へと色々なことが起こり、それに翻弄されながら過ごしていたけれど、法廷をとおして中学生たちが自分たち自身のこととして捉えられていた。

思春期とひと言でまとめるのも少し軽々しいようだが、大人になる前の子どもではない時期の中学生って、秘めているものが大きいと感じた。

中学生が中心となっているので、大人が主人公の作品よりも新鮮な感覚を持って読むことができました。自分がいつの間にか大人になっていて、ことを荒立てないように…という思いを持っていることにも気づいた。

子どもたちの個性はそれぞれだけれど、無意識で人を傷つけていることがあり、また、大人は無意識でことを荒立てないようにしていることもあると感じた。

大人がしっかりと向き合ってあげないと、いろいろな狭間にいる子どもたちの思いは、自分の中で、寂しく静かに押し殺すしかないのではないか、と感じた。

とても長く読み応えがあったが、あっという間に読み終えてしまった。とても面白かった。

第Ⅲ部 法廷 上巻 内容(「BOOK」データベースより)

空想です―。弁護人・神原和彦は高らかに宣言する。大出俊次が柏木卓也を殺害した根拠は何もない、と。城東第三中学校は“問題児”というレッテルから空想を作り出し、彼をスケープゴートにしたのだ、と。対する検事・藤野涼子は事件の目撃者にして告発状の差出人、三宅樹理を証人出廷させる。あの日、クリスマスイヴの夜、屋上で何があったのか。白熱の裁判は、事件の核心に触れる。

第Ⅲ部 法廷 下巻 内容(「BOOK」データベースより)

事件の封印が次々と解かれていく。私たちは真実に一歩ずつ近づいているはずだ。けれど、何かがおかしい。とんでもないところへ誘き寄せられているのではないか。もしかしたら、この裁判は最初から全て、仕組まれていた―?一方、陪審員たちの間では、ある人物への不信感が募っていた。そして、最終日。最後の証人を召喚した時、私たちの法廷の、骨組みそのものが瓦解した。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

宮部/みゆき
1960年、東京生れ。’87年「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。’89年『魔術はささやく』で日本推理サスペンス大賞を受賞。’92年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、『本所深川ふしぎ草紙』で吉川英治文学新人賞を受賞。’93年『火車』で山本周五郎賞を受賞。’97年『蒲生邸事件』で日本SF大賞を受賞。’99年には『理由』で直木賞を受賞。2001年『模倣犯』で毎日出版文化賞特別賞、’02年には司馬遼太郎賞、芸術選奨文部科学大臣賞(文学部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)